れおぱるレビュー

『ラブライブ!スーパースター!!第2期』

オススメ度 B+

 

OP: SS

ED: S

作画: S

わちゃわちゃ: SS

夏らしさ: SS

 

あらすじったらあらすじなのよ!!!!

 

新学期が始まった結ヶ丘女子高等学校。
いつもどおりLiella!が屋上で練習をしていると、その声に惹かれる一人の少女の姿が。
彼女の名は、桜小路きな子。今年から結ヶ丘に入学する新入生だ。
どうしても屋上から聞こえてくる声が気になったきな子は、学校に侵入し、声の元へ向かう。
そこには息の合ったパフォーマンスをするLiella!の姿が。こっそり覗くきな子だったのだが──。

引用元:TVアニメ2期 | ストーリー | 「ラブライブ!スーパースター!!」公式サイト

©プロジェクトラブライブ!スーパースター!!
©2022 プロジェクトラブライブ!スーパースター!!

 

うぃっすー!うぃっす!うぃっすーーー!!

どうも!2期でもみなさん、ギャラクシー🤟🤟

れおぱるレビューです!!

 

2021年夏に放送された『ラブライブ!スーパースター!!』の第2期。

 

正直、2期の出来にガッカリ以外の感想が見当たらなくて、個人的に困ってます。

『スーパースター!!』の1期はこれでもかというくらいベタ褒めした完成度の高さがあったので、それを下地にした2期はアニメ史に名前を刻むような名作になるはずだと確信して視聴した2期でしたが...

もう残念ですほんとに。

怒りが込み上げてきますね。

 

まず1期のおさらいから始めましょうか。

新設校である、結ヶ丘女子高等学校でスクールアイドル活動を始めた澁谷かのんと唐可可は音楽科の生徒や生徒会長に猛反対されながらも、平安名すみれや嵐千砂都を加入させ、猛反対の大元である生徒会長・葉月恋を説得&加入させることで結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル部を発足させ、学校が建てられるに至った「結ばれる想い」というテーマからグループ名をLiella!としラブライブ本戦に挑み、そこで立ちはだかったサニパという強大な壁に敗れることで、それまで勝ちに対して消極的だった澁谷かのんに勝ちに貪欲になる姿勢を備えさせることでLiella!が完成するというストーリーでしたね。

 

この1期を振り返った上で、2期で描いて欲しいことは大きく分けて3つ。

①サニパに勝てなかったLiella!に足りなかったものを洗い出す

②1年前とは違う新たなLiella!の完成

③サニパに1年前の悔しさをぶつけて雪辱を果たす

だと個人的には思っており、それを描けるだけの1期の下地を作っていたので、これはもう後は優勝まで秒読み状態だなと確信し、レビュー自体もSSかそれ以上をつける気満々でいたんですが、蓋を開けてみれば1期の下地を全て消し去ってしまうかのような酷い出来。

いくら1期の大ファンだからといっても流石に擁護できないレベルのストーリーを描いてきたなと正直びっくりしてます。

 

細かく説明していくと、

まず①。

あのクリスマスの夜にサニパに勝てなかった原因は澁谷かのんが完成していなかったという要因が大きな割合を占めていますが、それ以上にサニパとは1年のアドバンテージがあるので、それを埋めるような血の滲むような努力を次のラブライブに向けて描けたはずで、それは描いてはいるんですがそこで障害となってくるのが新入生の存在なんですよね。

Liella!って1期を見てたらわかる通り、5人で完成してしまっている存在なので、正直新入生の加入なんて必要ないんですよ。

2期が始まる前にそれが発表されて物議を醸しましたが、私の意見は別に反対ではなかったので、それは見せ方次第だろうという見解だったんですが、新入生加入の見せ方が非常に悪く、先輩メンバー5人の血が滲むような努力や1期最終回から続く流れを新入生加入話で断ち切ってしまっている印象があり、実際2期前半に当たる1〜6話までテンポが非常に悪かったですね。

それが仇となり、サニパに勝つため、ラブライブ決勝に行く為の努力が足踏みしてしまったかなという印象を受けてしまいます。

それであれば、1期最終回がクリスマスだったので、冬〜春にかけての3学期にあたる期間で新入生を加入させる為の前準備を行ってテンポよく加入させた方が1期最終回からの勝つぞ〜!!!!という地響きが聞こえてきそうな盛り上がりを継続することができましたし、ほんと勿体ない見せ方をしたなと思います。

 

次に、②。

サニパに勝つためには1年間でLiella!そのものが変わらなければならないということで新入生を加入させる大義名分を作ってはいましたが、正直、澁谷かのんが勝ちに貪欲になった事で1年前のLiella!とは違う存在になってますし、個々の能力が非常に高いLiella!に唯一足りなかった部分がそこでもあったので、個人的にそこに新入生を加入させる大義名分を持ってくるのは間違いではないのかなと感じてしまいます。

さっきと言ってることが違うじゃないか!と思うかもしれませんが、結局新入生自体いらないという結論が一番正しいんだと私は思います。

だってLiella!は5人で既に完璧なまでに仕上がっているグループでしたし、何度考えてみても足りない部分は澁谷かのんの完成で補えているんですよ??

ほんとにね、ここは納得できない部分だなと今でも思います。

 

そして③。

これが2期で一番意味がわからない。

サニパに大敗したことで澁谷かのんが完成し、完全体となったLiella!が残す目的として君臨しなければならなかったサニパ、

Liella!もサニパを倒すためだけに1年間1年生に練習メニューを引かれようが頑張ってきた描写があった何も関わらず、なんとサニパが予算で敗退してしまうという意味がわからない展開。

ここまで描いてきた努力が報われるにはラブライブ優勝という手もあるんでしょうけど、やはり一番は、あの澁谷かのんを、あのLiella!を本気にさせたサニパに直接対決で勝つということの方が大きいわけで、その舞台を作らずに意味のわからないポッと出のライバルキャラ・ウィーン・マルガレーテを投入してくるという意味がわからない采配には腹が立ちます。

マルガレーテの投入によって、Liella!が勝つためだけに歌うことは間違っており、歌を通して誰かに何かを伝えることでサニパのような完璧な存在になるという役割は持たせていましたが、それをマルガレーテにやらせることか?と私は疑問に思ってしまいますね。

Liella!を本気にさせ、Liella!を完成に導き、また1年後この舞台で戦おうという王道展開まで用意されていたサニパはLiella!にとって盟友的な立ち位置なので、歌を通して誰かに何かを伝えることを気付かせる工程なんて、サニパが島の人たちのことを想って歌っている描写でいくらでも描けたはずです。

それにも関わらずサニパを簡単に敗退させ、2期から出てきた意味のわからないライバルキャラにその大役をやらせるだけでなく、やっと軌道に乗ってきた物語後半をかき乱す存在にさせ、『スーパースター』1期で築き上げてきた下地を踏み躙るような展開、正直もう擁護できませんよほんとに。

マルガレーテを登場させること自体は反対ではありません。

3期も決まっており、3期構成だからこそ描けるストーリーのために、澁谷かのん達が2年生の時にラストイヤーとなるサニパに変わる存在として新たなライバルとして布石を打っておくこと自体王道そのものですからね。アツいじゃないですか。

だがしかし、中三であるはずの、ポッと出のマルガレーテを2期後半で重要人物にしてしまったこと自体間違っているとどうしても感じてしまいます。

サニパに勝つためにここまで努力を惜しまなかったLiella!に歌が持つ力を認識させるために、ラストイヤーのサニパにまた敵わなかった描写をし、ラブライブ連覇を成し遂げたサニパから学べるものを全部盗み、サニパ以上の強力なライバルとして来年から君臨するマルガレーテ戦へ...という流れの方が泥臭いアツさを貫いてきた『スーパースター』に合った展開になりますし、私はそういうものが見たかった。

結果的に、Liella!はラブライブ優勝を成し遂げていますが、そこに至るまでの過程が残念すぎてなんの感動も味わえません。

しかもマルガレーテが最後の最後までかき乱して3期に向けて訳の分からない繋げ方もしていますし、ほんと残念以外の感想が見つかりません。

逆に、あの伝説級の1期があって何故こんなゴミみたいな続編が作れるのかと問いたいレベル。

 

去年は『ラブライブ!スーパースター!!』の完成度の高さに惚れてラブライブシリーズで一番好きなシリーズになったかこそ大ファンという立ち位置で大いに期待を寄せていた続編なだけあって、そのあまりの出来の悪さに文句が止まらなくなってしまいましたが、

結局のところ、アニメ本編の面白さというよりも、コンテンツとして、ビジネスとして売れる方に舵を切ったんじゃないかなという印象を受けます。

Liella!も5人より9人の方がリアルのライブで盛り上がれますし、ライバルキャラも多い方がリアルライブも盛り上がりグッズの売れ行きも鰻登りになります。

それを見越した新キャラ達の投入だったので、アニメ本編の方はこんな残念な形になってしまったという感じじゃないですかね。

それでも、伝統的なラブライブのいいところをしっかり引き継いでいる部分であったり、虹ヶ咲由来の新しい風をしっかり感じられることも事実で、それが全て重なって『スーパースター』を紡いでいたことは間違い無いので、大ファンの一員として100%批判はできないんですよね。

物語的にも、1期からそうでしたが、澁谷かのんがシリーズトップクラスのカリスマ性に満ち溢れた主人公なので、澁谷かのんを中心とした物語にどうしてもなってしまう事は仕方なく、それでもそこに『スーパースター』らしさをしっかり見出していくようなエピソードはしっかり描けており、新入生加入エピソードで言えば、第6話の夏美ちゃん加入回などはそのスーパースターらしさが顕著に現れていたのではないでしょうか。

ですが、新入生加入エピソードはもう少し頑張ってもよかったというのは事実で、直近の『虹ヶ咲』でいうと、同好会や部活動の場所を夢を叶える為のグループとして捉えるのではなく、今後名前を知らない誰かが夢を叶えるために入ってくる場所として残す決断をしており、それが新入生を迎え入れる為の前準備として描かれているので、Liella!も新入生が入ってくる冬〜春の期間でそれを描くべきだったと強く思います。

しかも、Liella!は5人全員が1年生でシリーズで定番になっている卒業エピソードも描かなくて良いというアドバンテージがあったのにも関わらず冬〜春に全く触れないのは非常によくない。

自分たちが置かれている好条件を悉く無駄にしたなと感じてしまいます。

 

1期の最終回から予想する、期待するストーリーにはならず、ビジネスの匂いが漂った残念な続編にはなってしまいましたが、本作はシリーズ初となる第3期が既に決定しているので、そこでこの2期の出来の悪さを払拭して欲しいですね!

多分できないと思うくらい2期は酷いですけど!!

 

🤟ギャラクシー🤟

 

↓伝説の1期はこちら!↓

『ラブライブ!スーパースター!!』

 

↓サンシャイン↓

 

『ラブライブ!サンシャイン!!』

 

『ラブライブ!サンシャイン!!第2期』

 

↓虹ヶ咲↓

 

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』

 

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 2期』

 

無印はそのうち過去アニレビューで書こうと思ってるので許してくださいッス〜〜〜!!!