『かぐや様は告らせたい -ウルトラロマンティック-』
オススメ度 S
OP: S
ED: A
作画: S
演出: SS
わちゃわちゃ: S
3期もあらすじを読ませたい
念願のスマホデビューを果たしたかぐやだが、白銀からのラインにどう返信をすればいいのか悩んでアタフタするばかり……。それを横目で見ていた早坂は、かぐやが「既読」のシステムを理解していないことに気付く。もしここで「今読んだ所です」などと嘘をつけば、白銀のメッセージが嬉しくてスマホに齧り付いていた事実までバレかねない。主人のためを思ってラインの仕組みを教えようとしたところ、そこに新たなトラブルが舞い込んだ!
引用元:STORY|TVアニメ「かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-」公式サイト
©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会
どうも!ラブコメが非常に多かった2022年春クールでしたが、やはりこのアニメの面白さは群を抜いていましたね!
れおぱるレビューです!!!
素晴らしいアニメを見た...
この一言で3期を物語れると私は思っているんですが、流石にこの一言だけだとTwitterで済ませろと怒られそうなので、しっかり感想書いていきます。
19年冬に1期、20年春に2期が放送された、
『かぐや様は告らせたい』シリーズの第3期。
1.2期同様、「告らせたい」というテーマを基に物語が展開されるので、恋の駆け引きを描いたエピソードの数々の面白さは言わずもがな面白かったです。
ただ、3期を語るに当たって、触れるべき点はそこではありません。
本作はラブコメですから、見るべきところはかぐや様と白銀会長、2人の進展。
他のアニメではあまり見られない3期まで放送しているんですから、やはり求めてくるものとなると、1.2期の面白さを引き継ぎつつ、物語そのものを進展させる事だと私は思っていたので、ラブコメの進め方を注視していたんですが、
もうこれが文句の付けようがないほど、褒めちぎる言葉しか出てこないほど素晴らしいものが描かれていて、大満足。この一言に尽きます。
ラブコメというものは、告白するに至るまでの過程を楽しむもの、恋の駆け引きを映し出すことにより、近づいたり離れたりする2人の関係性を楽しむものなど、ゴールを告白に据えて楽しむというものが王道であり、多くの人に支持される描き方であり、私もその支持者の1人でありますが、その我々が求めるラブコメの最高峰が何かって考えたことありますか?
倍率が高いジャンルであるが故、簡単に答えが出せるものではありませんが、私は『かぐや様は告らせたい』シリーズがそこに立つ有力な候補になると考えます。
それくらい、3期で描いたものの素晴らしさを感じました。
というのも、シリーズ通しての最大瞬間風速がある3期最終回のクライマックスがとにかく凄すぎました...
今までコメディのためだけに描かれていたと思っていた頭脳派(笑)による恋の駆け引きエピソード、単発的だと思われた学園生活での些細な問題を発展させたエピソード、それなりに進展があったエモいエピソード、シリアスなエピソードなどなど、1.2.3期で描いてきた全てのエピソードが3期最終回クライマックスを盛り上げるための材料となり、ここまでたどり着くまでの伏線となっていた単純なストーリーの上手さが相まって、全てのエピソードが一つのストーリーとして、このクライマックスの為に紡がれていたとも感じ取れる描き方は、もう素晴らしい以外何もいう事がありませんでした。
正直、告白に至るまでの過程が面白いと評価される作品ほど、そのゴールを巧妙に避けつつ物語そのものを引き延ばすような傾向があるので、本作もそれに該当するのかなと思っていたんですが、1.2期と3期序盤から終盤にかけてゴールに辿り着くまでの土台作りをしっかりしていたおかげで、クライマックスが他の作品で描かれるゴールよりもさらに盛り上がっていたなと感じましたね。
ラブコメの盛り上げ方、描き方がとにかく上手い。
非常に満足度の高い物語でした。
「あと一歩」
3期のテーマともなっているこの言葉、恋愛というものは、このあと一歩が踏み出せないが故、もどかしさを感じますし、面白さを感じる部分であり、それがあるが為、ラブコメという物語の一つのジャンルが根強い人気を誇っていると言っても過言ではありません。
本作では、初めからかぐや様と白銀会長が両想いでありましたが、お互いに告らせたいという欲が勝ってしまっていた為、なかなか告白の手前まで辿り着く事ができない物語でしたが、1.2期でいろんなエピソードを紡いできた事が「あと一歩」に辿り着くまでに必要だったエピソードとして3期で昇華されており、あとはお互いに「あと一歩」踏み出すところまでたどり着いた達成感と盛り上がりは他作品を凌駕するほどの面白さを感じられ、今まで紡いできた単発的なエピソードや短編的なエピソードが一つの物語として完成され、2人が踏み出せない「あと一歩」の背中を押すような形でゴールに辿り着く、ストーリー構成の上手さ、恐れ入ったの一言です。
単純なストーリーそのものの上手さに加え、アニメ界屈指とも言える演出の凄さ、シリーズ通して飽きる事がないコメディパートの面白さ、恋の駆け引きの映し出し方など、ラブコメが面白いと感じる全ての要素が兼ね備わっていると言っても過言ではないアニメですので、いないとは思いますが、まだ見てない方は見た方がいいですよ。
SSを付けたくて仕方がありませんでしたが、枠の都合上...。
正直、SSをこの作品につけた方がいいんじゃないかとレビューを書きながら迷っている最中ではありますが、1.2期を書いた頃のSの価値と今のSの価値とでは、Sの価値感がとんでもなく上がってはいるので、気持ちはSSであるという事で許してください。
最高なアニメをありがとうございました...!!!
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