れおぱるレビュー

『彼女、お借りします 第2期』

オススメ度 B+

 

OP: A

ED: SS

作画: A

わちゃわちゃ: B

夏らしさ: B

 

あらすじ、お借りします

 

「女優1本でやってくのも、アリかなって」
“彼女のフリ”をしてもらっている水原千鶴のひと言に、ダメダメ大学生・木ノ下和也は破滅の危機に立たされていた。千鶴は女優として出演する舞台が成功したら、レンカノを辞めるというのだ。
舞台の情報を目にした和也は、こっそり劇場を訪れる。そして、運命を左右する舞台の幕が上がり――。

引用元:満足度 13|STORY|TVアニメ『彼女、お借りします』第2期公式サイト

©宮島礼吏講談社/「彼女、お借りします」製作委員会2022

 

どうも!やはりラブコメは無条件で見ちゃう魅力がありますよね!

れおぱるレビューです!!

 

2020年夏に放送された『彼女、お借りします』の第2期。

1期ではレンカノという他とは被らない題材を取り扱ったラブコメという事で、大いに期待していた作品ではありましたが、レンカノを活かしてくるエピソードが少なく拍子抜けだったイメージがありましたが、2期ではどうだったのかと申しますと...

変わらずと言ったところでした...

 

レンカノという他とは被らないラブコメを展開しているにも関わらず、ラブコメに関わる部分のほとんどはレンカノに関係のないところで進んでいきますし、そのラブコメ自体もテンポが悪く、ポテンシャルの高さを活かしきれていないなと感じられるところも多々あり、視聴者ながら悔しさを感じるレベルでしたね。

というのも、まずはレンカノ要素ですが、本当に活かしてくる話が少ないんですよね。

その根底に、レンタルされる側である千鶴ちゃんはレンカノはレンカノ、恋愛に発展しない演技の練習場所として捉えているので、和也の事を相手にしていない雰囲気がレンカノ中に漂っていてなかなか話が進まず、永遠に和也が浮かれているイメージしかないんですよね。

その根底があるからこそ、レンカノを中心としたラブコメの発展を描くのが難しく感じ、もっとここをこうすれば良くなる!とかそういう意見も出しにくい負の連鎖が続いていた印象があります。

それに伴い、改めてレンカノという題材でラブコメをやる難しさを感じました。

 

そして、レンカノ外でのラブコメの発展について、レンカノ中に発展できない以上、ここで描かなければならないんですが、そこで他ヒロイン達の乱入がある事で生まれるテンポの悪さ。

これがストーリーそのものの面白さにも直結していたのかなと個人的に感じます。

千鶴ちゃんをメインヒロインに据えているだけなので、他ヒロイン達のアタックがあっても構わないんですが、千鶴ちゃんのメインヒロインとしての立場が揺るがなすぎるが故に、どんな他ヒロインのエピソードをやっても盛り上がりに欠けると言いますか、他ヒロインが勝つ可能性が見えてこないので、それなら千鶴ちゃんのエピソードを進めて欲しいなと正直思ってしまうんですよね。

そこがテンポの悪さを感じさせる要因になっているのではないでしょうか。

あと、他ヒロイン達の強みといっても、エロ描写が基本なので、そこがエロ描写の少ない千鶴ちゃんに敵わないなと思わせられる要因になっているのかもしれません。

仮に他ヒロイン達が千鶴ちゃんのような正統派のラブコメを紡げるヒロイン力を備えていれば、和也の千鶴ちゃんへの想いも揺らぎ視聴者も選べないよ〜!って頭を抱える事ができる素晴らしいラブコメになっていたと思うので、そこも惜しいなと個人的には感じます。

また、他ヒロイン達にスポットを当てるのはいいんですが、主人公和也の魅力が上がらないままなのに対し、ヒロイン達が猛アタックをかますのも中々理解ができないなと思えましたね。

ブコメはヒロインの魅力がなければ成り立ちませんが、それと同じぐらい男側の魅力も必要なのは事実なので、もう少し和也の男をあげるエピソードを挟んでも良かったのではないかと思います。

本作はレンカノを題材にしているんですし、レンカノで女の経験の少なさを補っていくエピソード展開があってもよかったですね。

レンカノを題材にしたエピソードが完全に無いわけではなく、例えば8話では、和也の後悔をレンカノで補ってくるだけではなく、喧嘩中の千鶴ちゃんに誤解を解いてもらってストーリーを進めることもできましたし、

11話では、墨ちゃんに相談するというていで、女経験の少なさからどう千鶴ちゃんにアプローチしたらいいのかを聞き出し、それを聞かされた墨ちゃんを本格的にヒロインレースに組み込むという素晴らしいこともやってのけてます。

こういうレンカノらしいエピソードをもう少ししてくれれば最高に盛り上がる事ができる地力の高さを感じるだけに、本当に惜しいところを突いてくるなという2期でしたね。

 

最終回では、和也が我々が望んでいるような男を見せる姿で締め、3期も決定したところで、和也が男になる。千鶴ちゃんを落とすための鍵となる、「弱い千鶴ちゃんを受け入れて抱きしめてあげる」こういう構図が見れそうなので期待できることも事実。

長期的に楽しむラブコメであることは間違い無いので、こうして長期間にわたって楽しめる事ができるアニメとして放送してくれることに感謝しなければなりませんね!

メインヒロイン・千鶴ちゃんに対するラブコメの展開の仕方自体は素晴らしいものなので、あとは他ヒロイン達の魅せ方、和也の成長のさせ方。

3期、期待しましょう!!!

 

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『彼女、お借りします』