『宇崎ちゃんは遊びたい!ω』
オススメ度 B-
OP: A
ED: SS
作画: B
わちゃわちゃ: B
あらすじッス!
夏休みが終わってしまい気分ダダ下がりの宇崎ちゃん。
だけど、桜井が現れるとご機嫌な様子でウザ絡み!
そんな2人を生暖かく見守る榊󠄀がボウリングに行くことを提案すると、
宇崎ちゃんはいつも通り桜井に勝負を挑むのだった。
負けたら勝ったほうの言うことを聞かないといけない!
果たして桜井は宇崎ちゃんの妨害工作を乗り越えられるのか!?
またある日、亜実は喫茶アジアの制服を刷新しようと目論んでいた。
宇崎ちゃんがいろいろな制服(?)を着せられることに……?引用元:ストーリー|TVアニメ「宇崎ちゃんは遊びたい!ω」公式サイト
©2022 丈/KADOKAWA/宇崎ちゃん2製作委員会
ウッスウッス!どうもッス!
れおぱるレビューッス!!!!!
20年夏に放送された、『宇崎ちゃんは遊びたい!』の続編です。
個人的にウザかわ系女子が大好きすぎるので、この作品というか、宇崎ちゃんがものすごく好きで続編が決まった時からそれなりに楽しみにしていた2期でしたが...進展がなさすぎて続編をやる意味をあまり感じられませんでしたね。
ウザいという要素は恋愛において不利に働いてしまうものなので、ウザかわいいをテーマにしている本作は元からラブコメに不向きな要素を取り扱っている作品ではありますが、
1期の徹底したウザかわいいの描き方によって、宇崎ちゃんの魅力を引き出すことに成功しており、あとは2期でその魅力を伸ばし恋をさせ、桜井との大恋愛を描いていくことを私は求めていたんですが、
描かれていることはウザかわいいを伸ばすというより、ウザかわいい単体では恋愛に大きな進展をもたらすことができなかったので宇崎ちゃんそのものの魅力や物語そのものをシフトチェンジしてきた印象がありました。
まず、ウザかわいい要素についてですが、1期の時と比べるとそもそもそういうシーンが描かれること自体が少なくなっており、宇崎ちゃんから滲み出る桜井への好きが先行しているおかげで、無意識に女の部分を見せる宇崎ちゃんや、桜井をその気にさせるために恋する乙女の表情や行動が要所要所で描かれるようになっており、私の大好物が取り上げられたような印象で少し残念でしたね。
ウザかわいい単体で宇崎ちゃんの魅力を伸ばし、それをラブコメに繋げられなかったテーマのブレをそこで感じてしまうので、そこは良くなかったかなと感じてしまいますが、そのシフトチェンジがあったおかげで得られたものが沢山あったのも2期の特徴で、
より恋する乙女の魅力を描けるようになった宇崎ちゃんが起点となることにより、ドキッとする印象的な1シーンが増えたことによって視聴者が宇崎ちゃんに恋をする回数が跳ね上がったのは素晴らしいことで、宇崎ちゃんに恋をすることによって多少の憎たらしさを感じていたウザい部分をウザかわいいに昇華させ、結果的に宇崎ちゃんの恋を応援したくなる形が出来上がっていたのは凄いことだと感じましたね。
また、物語そのものもシフトチェンジを図っていた印象が強くあり、
1期では恋愛に発展しそうな2人の関係性をみんなで見守るような構図が取られていましたが、
2期では視聴者同様2人の周りにいる人達が鈍足すぎるラブコメに痺れを切らし、あの手この手で付き合う以外の選択肢を削り取っていく外堀を埋める行動が常に描かれていました。
これは宇崎ちゃんと桜井の周りにいる人達や、視聴者の総意である早く付き合えや!を代弁してくれている行動あるそのものであり、結果的に、視聴者も一体となって2人の恋を全力でサポートしたり背中を押しまくったりしつつ、全力で見守る体制が1期以上に整ったシフトチェンジだったので、見守るという行動は同じにしてもより作品と一体になれるような感覚が味わえたので楽しかったのかなと感じます。
それに加え、2期ではコメディパートに磨きがかかっていたのも物語全体の面白さを底上げしていていい印象がありましたね。
特に、中盤あたりから追加される宇崎家の面々ですが、桜井と宇崎ちゃんとの間で生まれるすれ違いに一役買うような活躍を見せており、2期の面白さを象徴するような活躍が随所で見受けられたのは素直に楽しかったですね。
また、宇崎家起点で巻き起こるコメディがキレキレだった印象も強く残っていて、
キャラの設定そのものだったり動かし方やナレーション、コメディに関わる全ての要素がバチバチに決まっていたのは素晴らしすぎました。
2期は1期から色々と変わったなと思えるような物語そのものの成長も感じられるような要素も多く、実際楽しめましたが、1期のオススメ度から1段階下がっているのもまた事実。
オススメ度を下げた理由は簡単に言うと消化不良。この一言に尽きます。
2人の関係性の描き方やラブコメへの発展のさせ方はすごく丁寧ですが、2人の周りの人たちから拷問だと揶揄されるほど丁寧すぎるのが仇となっているなと強く感じてしまいます。
2人が付き合うことが物語そのもののゴールなので簡単にはくっつけられないのもわかりますが、それであればもっとラブコメのラブ要素に力を入れても良かったんじゃないかなと個人的には思ってしまいますね。
こんだけサポートしても付き合わないんかい!みたいな進め方は嫌いではなくむしろ好きなんですが、それも描き方次第だということですね。
ヒロインの魅力を120%にまで引き出すようなラブに特化したエピソード、即ち最大瞬間風速を2期ではもっと強くできたはずなので。
個人的にウザかわいいというジャンルが好きなので、今後の進展に期待ですね!
1期はこっちッスよ!先輩!