れおぱるレビュー

『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』

オススメ度 A

 

OP: A

ED: B

作画: C

わちゃわちゃ: C

夏らしさ: B

 

あらすじ

 

無人島での試験を終え、
綾小路清隆たち1年Dクラスのメンバーは
豪華客船で夏休みを堪能していた。 ところが休息も束の間、新たな特別試験が。 軽井沢恵らと同じ部屋に呼び出され
説明を受ける綾小路。 今度の試験はクラスの枠を超えたものだった。

引用元:STORY|TVアニメ『ようこそ実力至上主義の教室へ 2nd Season』公式サイト

©衣笠彰梧KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ2製作委員会

 

どうも!将来の夢が決まりました。

大きくなったら綾小路清隆になりたいです!

れおぱるレビューです!!!

 

2017年夏に放送された『ようこそ実力至上主義の教室へ』の第2期。

1期のレビュー見返したんですが、なぜBをつけているのか自分でもわかっていません。

ストーリーそのものというか、キャラが突き動かすストーリー展開であったり、各キャラのキャラ立ちそのものの良さ、タイトル通りの事を当たり前のように描いてくる素晴らしさなどが光まくっている作品ですよね。

 

実力に応じて学校からの待遇が良くなるという学校で巻き起こる様々な問題を描いたお話。

1期では、Dクラス崩壊の危機であったり、Cクラスからかけられるちょっかいや、特別試験のサバイバルなどを綾小路が裏から色々と手を回し解決に導いてきましたが、

2期でも本質は1期のままでありながら、1期と比べ綾小路以外の生徒に成長が著しく感じられるのと同時に、綾小路の新たな手駒の誕生や興奮しかしなかったクライマックスなどなど、右肩上がりの面白さが徹底されていた印象があります。

 

序盤では、サバイバル後に行われた船上試験で軽井沢を手駒として堕としていくエピソードが描かれていましたが、正直試験内容が複雑でわかりにくすぎて軽井沢の一件に集中出来なかった節があります。

試験自体はストーリーを動かすためのキッカケとして登場しているだけではありますが、そこを複雑にしてしまうと、各個人の思惑がどうなれば正解なのか?という考察の部分においての障害となりかねないので、もう少し単純明快なものにして欲しかったなという気持ちが正直ありました。

この作品を楽しむポイントである他クラスとの読み合いや裏の取り合いもそれによって集中できませんしね。

ですが、軽井沢を手駒として覚醒させる描写においては非常にこの作品らしい部分が詰め込まれており、中でも綾小路の暗躍と計画性はやっぱりかっこいいなと思ってしまったので、もう大正解と言わざるを得ませんでしたね。

 

中盤は、堀北覚醒とDクラスの敵が浮き彫りになるエピソード。

堀北は1期の頃から綾小路に操られる形でDクラスを突き動かしてきていた存在ですが、綾小路の操りなしで綾小路の思い通りに動かす為の思考回路を完成させ独り立ちさせるような話と共に、Dクラスの団結力が高まったエピソードであり、これも綾小路が導いた思い通りの結果がしっかり描かれる物語の一貫性、シビれましたね。

Dクラスの敵・櫛田ちゃんの存在をどうするかというエピソードについては、この作品らしさを感じられなかった残念な部分でした。

実力を持って櫛田を黙らせるという点においては、タイトル通りのものですので悪くないんですが、やはり覚醒堀北の1番最初の仕事ということもあり、綾小路主導で動かしていたストーリーと比べると物足りなさを感じてしまいましたね。

ただ、これから堀北が先陣を切ってDクラスの問題を解決していく様が観れるでしょうし、ここから感じる成長に繋がっていくとなると興奮できるポイントにもなるので、非常にうまいなとも同時に感じます。

 

そして、2期はなんといってもクライマックスですよ。

これはもう1期のサバイバルより興奮しました。

本作は、各キャラが欲望のままに動くということでストーリーを突き動かしてきており、それによって各キャラが大切にするもの、信じる価値なども手に取る様にわかることで、各主要キャラのキャラ立ちの良さが浮き彫りになるという良いこと尽くめの設定がとにかく光っていましたが、

その相手が信じる価値、すなわち実力で権力を振りかざす存在を、同じ実力を持って制して黙らせるということをまだしていませんでしたが、

2期のクライマックスではVS龍園戦で初めてそれが描かれ、実力は実力を持って制する場面を丁寧に描き、根回しがどうとか置き去りにする単純明快な実力のぶつかり合いに興奮しっぱなしでした。

今までが綾小路の暗躍がメインで描かれていただけに、こういう別角度からタイトル通りの事を描いてくる物語そのものの幅の広さはもう素晴らしい以外言う事がありません。

 

綾小路の目的自体まだはっきりしていませんが、綾小路が1年生だけでなく学校全体を自分の思い通りに操るまでに必要な手駒を着々と揃えている様な準備段階であると捉えると、今後の展開が気になりすぎますよね。

3期も確定しており、手駒も増えたことで綾小路のカード、即ち物語の幅の広さがより増して面白くなるであろう本作から目が離せませんね!!

2期は作画がお世辞にも良いとは言えない悪い作画でしたので、3期は作画頑張っていただきたいものです。

ほんと、この作品に中学生の時に出会ってなくてよかったと痛感する2期でした。

もしこの作品に中学生の頃出会っていたら、間違いなく綾小路を目指して高校に入学していたでしょうし。

危険な作品ですよ本当。

 

↓1期はこちら↓

『ようこそ実力至上主義の教室へ』