れおぱるレビュー

『連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ』

オススメ度 A

 

OP: S

ED: A

作画: A

わちゃわちゃ: SS

夏らしさ: A

 

あらすじ、発進します!

 

1944年、ブリタニア。人類は、ネウロイと呼ばれる謎の存在との長き戦いの中にあった。ブリタニアの片田舎から列車に揺られ、はるばるロンドンへやってきたジニーは、ミラーシャといのりという名の少女たちと出会う。そして、自分が連れているモフィが、ウイッチにしか見えない「使い魔」であることを知って驚くのだった。その頃、侵攻の脅威にさらされる人々を音楽の力で支えるべく、小さな音楽隊を指揮していたグレイス少佐は、さらなる活動の必要性を本部に訴えていた。

引用元:STORY | 「ルミナスウィッチーズ」公式サイト

©2021 島田フミカネKADOKAWA/連盟空軍航空魔法音楽隊

 

どうも!〇〇ウィッチーズシリーズは相変わらず素晴らしさで溢れかえってました!

れおぱるレビューです!!!

 

本作で3作目となる〇〇ウィッチーズシリーズ。

これより前に放送されている『ストライクウィッチーズ』『ブレイブウィッチーズ』と比べ、シリーズとして新しいことに挑戦してきた感が満載で非常に楽しめたシリーズでした!

 

ウィッチとしての力を失ったグレイス少佐は、力を失ったウィッチや戦闘に向いていないウィッチ達の居場所を作るために音楽隊の結成を模索する中で、ブリタニアで運命的な出会いを果たし...という物語。

今までの〇〇ウィッチーズシリーズでは、対ネウロイを描く中でウィッチ達の様々な成長譚を描いてきていましたが、本作はあらすじにあるように戦闘に向いていないウィッチ達が集められたポンコツの集いですので、今までのシリーズにあったような戦闘が全く描かれていないという新しい挑戦をしていました。

シリーズものの作品というのは、同じようなストーリーを描いたところで無印には勝てないという風潮があるので、本作の挑戦は非常に素晴らしかったですね。

しかも、ネウロイとの戦闘が描かれない代わりに描かれているものが、音楽を通してこの苦しい世の中を生きている人達に希望を与え続けるという、言わばアイドルもの。

〇〇ウィッチーズシリーズに登場する女の子達はキャピキャピするにはもってこいの年齢の子達ばかりですから、そのアイドル要素がハマってハマって仕方なかった印象があります。

言ってしまえば、〇〇ウィッチーズで伝統的に描かれてきた7.8話あたりのギャグ回が12話通しで描かれているような楽しさが本作にはあった気がしますね。

それくらい、今までのシリーズの良いところを切り取って徹底的に描いてきている感があり、〇〇ウィッチーズシリーズにのわちゃわちゃのファンである私からはもう最高という言葉以外出てきませんでした。

 

〇〇ウィッチーズを名乗ってはいますが、根本はアイドルアニメということで、描かれているストーリーも他シリーズとはガラッと変わった印象があり、特に印象深かったのは使い魔の登場ですね。

他シリーズでも使い魔の力によってストライカーを乗りこなしていましたが、肝心の使い魔が描写されることが無い中で、本作で初めて精霊の姿で登場する使い魔達は、本作のわちゃわちゃをより一層盛り上げていた印象があり、終始画面が賑やかでルミナスウィッチーズらしさに拍車をかけていたと感じます。

また、使い魔を登場させることで話の幅も広がっていて、第10話では、主人公・ジニーが兼ねてより模索していた使い魔・モフィの居場所を探す話がクライマックスに差し掛かり、幼い頃からともにしてきた使い魔との別れという感動的なエピソードも描けてしまうという素晴らしさ。

使い魔の動かし方一つとってもルミナスウィッチーズらしさが滲み出る設定で素晴らしいという言葉以外見つかりませんでした。

 

そして、〇〇ウィッチーズシリーズにおいて度々描かれるシリーズの垣根を超えた交流。

本作にもありました!どころか素晴らしい繋げ方をしていて興奮しましたね。

ストライクウィッチーズ1期6話に繋がるエピソードを本作は第7話で描いており、サーニャのエピソードの裏側でこんなことが起きていたのか!とストライクウィッチーズのエピソードを補完するようなエピソードはただの交流だけでなく、ストライクウィッチーズが活躍している世界を追体験できるような楽しさも感じることができ、外伝として完璧な立ち振る舞いをしていたなと感じました。

また、ストライクウィッチーズ1期12話で解放されたガリアがルミナスウィッチーズ9話〜12話で描かれ、ストライクウィッチーズの活躍がこうして平和な世界に向けて一歩ずつ歩み出していると感じることができるのもまた素晴らしかったですね。

こうしたシリーズの垣根を超えた交流だけに留まらず、あのエピソードの裏側などを映し出すことにより、ストライクウィッチーズからついているファンを興奮させることができる本作並びに〇〇ウィッチーズシリーズはファンを喜ばせる術を知っており、これだからこそこのシリーズのファンが辞められないんだと言いたくなるような映し出し方、非常に素晴らしかったです。

 

ただ、ストライカーを履いているにも関わらずパンツを拝めなかったことは残念なポイントですかね...

〇〇ウィッチーズシリーズの良いところはパンツじゃないと言い張るパンツを拝み倒せるところにあると個人的には思っているので、ただでさえ萌えに全振りした本作でそれがなされなかったことは悔しさすら感じます。

ネウロイがいる世界のウィッチを描きながら、ネウロイが本作に登場するのは1回だけという素晴らしい判断と、空気が読めるネウロイ君が輝いているエピソードの数々。

ポンコツ達が集まることで、お互いの足りてない部分を自然に補え合えるような関係性もできており、わちゃわちゃの中に感じるエモさがいい塩梅で最高でした...

是非ともストライクウィッチーズの最新版であるベルリン解放のエピソードまで見たいなと思ったので、2期でも3期でも作っていただきたいですね。