『まちカドまぞく 2丁目』
オススメ度 A+
OP: S
ED: S
作画: B
わちゃわちゃ: SS
あらすじまぞく 2丁目
1学期が無事に終わり、明日から夏休み。シャミ子は、桃に決闘を申し込もうと果たし状を出すものの、遊びに誘われたと勘違いした桃と本当に遊びに行くことに。夏休みが始まり、ミカンがシャミ子の隣に引っ越してきた!それを知った桃は…
引用元:あらすじ|TVアニメ「まちカドまぞく 2丁目」公式ホームページ:TBSテレビ
©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく 2丁目製作委員会
どうも!挨拶を欠かさないまぞくを目指してます!
れおぱるレビューです!!!
19年夏に放送された『まちカドまぞく』待望の第2期。
1期は非常に尊く面白い作品だと熱弁していましたが、2期も1期の良いところをちゃんと引き継いだ上で、2期にしか出せない魅力も出しており、非常に満足のいく続編でした。
本当ならSランクを付けたかったんですが、これも枠の都合上致し方なくということで許していただきたいですが、19年夏の時と比べA+の価値は跳ね上がってますので、実質Sだと思って貰えたら幸いです。
ということで、本題。
1期では、千代田桜の行方を追いつつ、シャミ子の力を底上げする為に桃とシャミ子の二人三脚のような形で物語が進行し、桃を闇堕ち眷属にさせるために頑張ったストーリーを展開しており、
2期ではその続きからで、
メインで描かれるものは、千代田桜の行方。
まちカドまぞく1.2期通して言えることですが、非常にきらら作品らしくなく、ゴリゴリにストーリーを進めていく作品ですよね。
きらら作品というものは、日常系であるという土台の基に構成されているのが大半ですので、いくらでも寄り道しても叩かれないしむしろ喜ばれる傾向があるにも関わらず、本作は目的に向かってぐいぐい進んでいくんですよ。
それがもう面白くて面白くて。
2期で言えば、1〜6話は神がかった面白さが続きましたね。
1期クライマックスからミカンを加えた上で、千代田桜の行方を探す物語が本格化し、軌跡を追っていくことで、千代田桜が残してきたもの伝えたかったものの核心に触れていくフェーズは非常に面白く、またこの作品らしさといえるアニメ史の中でもトップクラスに入り込めるテンポの良さが相まって、ゴリゴリにストーリーを進めていくなという印象がありました。
それに加え、1期で桃を救ったシャミ子の夢に入り込む能力が吉田家特有の能力である事も判明し、それを使って更に近づく千代田桜への距離というストーリーの展開の仕方は、本当にきらら作品を見ているのかこれ?と思わされるような進め方でもう面白いとしか言えませんでした。
そして、千代田桜の行方と伝えたかった事にたどり着いた後に描かれる、千代田桃がこの街にこのまちカドに生き続ける理由を見出していくパートの素晴らしさはもう何も言うことがありません。
今振り返っても2期でのペストエピソードはその6話であることは間違いありませんし、本当に2期をやってくれて良かったと思えるエピソードでしたね。
そして、7〜12話。
これも凄すぎましたね。
6話までで1期から掲げていたテーマをある程度達成してはいるので、7話以降は言ってみればウィニングラン状態ではありますが、ここでもしっかり『まちカドまぞく』の素晴らしさを描いてくる良さが光り輝いていました。
ここからは日常成分多めで、他愛無い会話や、1期でも我々を釘付けにした独特のワードセンスから織りなされるテンポの良すぎる会話などが随所に見受けられ、シャミ子がこの街の平和を守るために日々活動していくのですが、クライマックスに描かれるミカンを救うあるパートでそこまでに描いてきた何気ないシーンが必要不可欠なシーンだった伏線となり後半をまとめ上げてくる追い上げの仕方は凄いという一言しか出てきませんでした。
この辺も踏まえた上で、きらら作品でありながらきらら作品らしからぬストーリーの展開の仕方を持ち合わせており、他のきらら作品から頭一つ飛び抜けた作品だなと改めて感じさせられました。
本当に素晴らしい作品です。
ストーリーそのものの面白さも光っていますが、2期で追加される新キャラもまた、『まちカドまぞく』を『まちカドまぞく』たらしめる個性がありまくるキャラが追加されており、個人的にリコくんの追加は非常に嬉しかったですね。
本作では、独特のワードセンスから構成される会話劇の中からわちゃわちゃを見出す事もできますし、画面の隅でワイワイ暴れている様子からもそれができるという非常に隙がない作品ではありましたが、リコくんの追加により主に後者のパートがより一層強くなったなという印象がありました。
きらら作品というものは個人的にわちゃわちゃが非常に重要であると考えているんですが、そこもしっかりどころか更に補強して提供してくる『まちカドまぞく』の凄さに毎話驚かされるような3ヶ月間でした。
きらら作品が合わなくて見てないという方もいると思いますが、本作はそんな方にも合う作品だと思いますので、是非。
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