れおぱるレビュー

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜 第3期』

オススメ度 B+

 

OP: B

ED: C

作画: B

わちゃわちゃ: C

 

あらすじ

 

秋の終わり。マインは聖典絵本を量産して売り出したり、鍛冶職人見習いのヨハンにパトロンになって欲しいと頼まれたり、次の目標へ向けて精力的に本作りに取り組んでいた。だがそんな中、インク協会会長のヴォルフが、マインのことをかぎ回っていることがわかる。マインはベンノからある事を提案されるのだが……。

引用元:TVアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」公式サイト

©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会2020

 

 

どうも!3期もレビューを書くためなら手段を選んでいられません!

れおぱるレビューです!!

 

19秋と、20春に1.2期という形で分割2クールで放送された、『本好きの下剋上』の第3期。

1.2期では、本が普及していない世界で、本を安価に手に入れられるようにするため、本が読みたい。ただそれだけを目的として物語を突き動かし、色々と壁にぶち当たりながらも多くの人に支えられ、1冊の本を完成させた本作。

「本が読みたい」ただそれだけをテーマに掲げ、目的に向かって突き進む爽快感すら感じるストーリーはまだまだ記憶に新しいですね。

 

2期の終わりに、神官長に前世の記憶があると打ち明けたところで幕引きとなり、続編ではその辺が活かされるような物語になるのかなと期待していたんですが、蓋を開けてみると、魔力持ちの平民であるマインを巡って貴族らが陰謀を企てるという、あまり面白くないストーリーでした。

ただ、1.2期対比では面白くなかったというだけであり、貴族絡みのいざこざも元を辿れば、「本が読みたい」という大きなテーマに行き着く物語の一貫性は相変わらずで、マインが突き進んだ先に待ち受けていた大きな壁である事は間違いないので、物語全体を通して見ると必要不可欠な章だったのかなと感じます。

この3期があることで、この先盛り上がるストーリーなんかもあると思うので、続編、期待したいですね!

 

そんな貴族絡みのいざこざが大半を占める第3期ですが、特筆すべきところはもちろんあります!

3期で語りたい部分を語るために、1.2期のおさらいをするんですが、

1.2期では、マインの「本が読みたい」という気持ちに突き動かされ、紙作りを手伝ったルッツであったり、本を作るための資金繰りを支えてくれたベンノさん、本が読みたいだけに神殿入りするマインを最後まで守り神殿入りさせることを決断してくれた家族の存在が素晴らしいポイントでありましたが、

3期では、1.2期でマインを守って支えてくれた人々を守るための決断をマインがさせられるというとんでもなくエモいエピソードがありまして、

自分を守り支えてくれてきた人達の愛を感じつつ、ある決断をするマインの決意には、もう自然に涙がこぼれ落ちるような感動を味わえますよ。

全体を通して仕切りに描かれる、人との繋がり、大切な人達との間にあるがこのような形で壁となり、マインの成長に繋がってくるのかと。

物語全体を見た際の物語の紡ぎ方が非常にうまいなと感じられますので、まだ見たことないという方には是非とも、1〜3期おすすめしたいですね。

 

1.2期と比べると盛り上がりに欠け、1.2期で猛威を振るった前世の記憶からなる知識の無双も控えめになっており、テンポもあまり宜しくはなかったので、1.2期が好きだった人からは退屈に思えるかもしれませんが、

「本が読みたい」という一つの大きなテーマを掲げ、突き進んだ先に、マインが転生する前からあるこの世界の理が立ちはだかり、別々に描かれていたものが交差し新たな物語として紡がれていく様は見事であり、大きなテーマを軸とした物語構成が相変わらずうまいなと感じられる素晴らしい作品です。

原作のCMなどを見る限り、マインが大人になるまでこの物語は続いているようで、この3期があってこそ感動が膨れ上がるような物語がこの先描かれるんだろうなぁと感じられるので、是非とも!4期やその先、物語が完結するまでをアニメ化してほしいですね!

 

もうこうしちゃいられない!

こういう時は続編を願って祈るのみです!!!

神に祈りをー!!!

 

↓1.2期まとめたものはこちらになります↓

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』