れおぱるレビュー

『本好きの下克上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜』

オススメ度 A+

 

あらすじ

 

本が大好きな女子大生・本須麗乃は本に埋もれて亡くなり、気がつくと別の世界で、病弱な少女・マインとして転生していた。本があれば、どんな環境でも耐えられると思ったマイン。さっそく本がないか家中を探し回るが、どこにも本が見つからない。さらに母親のエーファと一緒に街へ出ても、文字すらなかなか見かけることができない。そこは識字率が低く、本がとても高価な世界だったのだ――。

引用元:TVアニメ「本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません」公式サイト

©香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会

 

どうも!レビューを書くためには手段なんて選びません!

れおぱるレビューです!

 

昨今溢れかえりまくる、なろうアニメの数々。

皆さんはお気に入りのなろうアニメは見つかりましたか?

見つかってないんだったら、このアニメ、オススメですよ〜!

 

2クール全26話で構成される本作。

ストーリーは、現代で死んでしまった本好きの女子大生が、異世界の貧乏な家庭に転生してしまい、心を落ち着かせるために本を読もうとするも、この世界の本は超高価なもので出回ってなく、手に入れられず、それなら自分で作ろう!と立ち上がるも紙も超高価なものだったので、1から本を作り始めるという物語。

これね、全体を通して言える事なんですけど、ストーリーの軸のブレなさがもの凄かったです!

私は!本が読みたい!え!?本がない!?あっても高すぎる!?!?それなら...

作るしかないでしょ!!!!!!!

という大きなテーマの元に、本を作るため、本を読むためにひたすらまっすぐに進み続けるマインの行動は素晴らしかったですねえ!

まずは紙を手に入れるために!と粘土だったり木版だったりといろんなものから本を作り出そうとするんですが、失敗続きで、木の皮から作る紙を作るためには材料が必要で、それだけお金をかかるとのことで、前世の記憶を生かし、シャンプーなどを開発し、それを売ったりしてお金を稼ぎ、本を作るための費用に当てていくという、すべての行動が本を読むために繋がっている気持ちの良さ!爽快感!

いやぁ!素晴らしい!

そして、その前世の記憶。が本を作るために進み続けるマインの前に大きな壁となって現れてくるのが1クール目の大きなポイントの1つ。

幼馴染である少年・ルッツが自分が知っているマインとは別の人間だと疑いの目を向けてくるわけですが、そこでマインが取る行動が泣ける。

ここはね、ここで語って伝えるよりもまずは見てほしい。

それくらい素晴らしい壁の乗り越え方をするので、必見ですよ。

そしてそして、大きなポイントの2つ目、本を作っていく中で浮上するマインという少女の虚弱さ。

これには理由があって、平民なら持ち合わせない魔力がマインの中に溢れていて、その魔力を放出しないと死んでしまうという状況に陥ってしまうんですよね。

そんな中、洗礼式で訪れた神殿で図書館を発見し、神殿で働くことを目指していくわけですが、なんとその神殿で魔力の奉納と題し、魔力を放出する儀式もできるとのことで、この先生きていくための道を

見つけますます神殿入りを目指していくわけですが、そう上手く物事が運ばないのがこの物語の面白いところ。

平民であるマインは孤児としての神殿入りしか認めてもらえず、過酷な労働環境のもとで虚弱な体質が悪化してしまうし、そもそもマインは孤児じゃないとのことで、神殿と揉めに揉める回があるわけですが、ここでも、一貫した軸のブレないストーリーの良さが響いてましたよね。

マインが本を作るために出会ってきた様々な人たちや、1番支えてくれた家族が一丸となり、マインを支え、マインが生きていく道を一緒に切り開いてくれる感動のお話。お見事ですよ。

こうして、本を作るために突き進み、生きる道すらをも切り開いていく希望に満ち溢れる1クール目が終了し、続く2クール目。

神殿入りを果たしたマインの元に側付きと題し孤児の中でも大きな問題を抱えた問題児達が送り込まれてくるわけですが、ここでもストーリーの良さが溢れ出ていた!

最初は本が読めるならそんなやつらどうでもいいと軽くあしらっていたマインだったわけですが、幼馴染のルッツが必死に働く姿を見て、自分は変わろうとしていない事に気付き、側付き達と向き合って問題を解決していく流れがあるわけですが、その問題に立ち向かっていくための大きな原動力となるのが、心置きなく本を読むためとここでもこの物語の大きなテーマの元にマインが動く描写が沢山あり、軸のブレなさに感心してしまうほどのまっすぐさ。素晴らしかった。

そして!22話目にしてやっと1冊目の本が完成を迎えるわけですが、ここがまた泣ける!

1クール目で出会って支えてもらってきた人や、2クール目で出会った人達の力を借りまくり、一つの本が完成するという感動のお話。

今までマインが苦労してきた事や新しく発見してきた事柄などが走馬灯のように脳内を駆け回って、ここまで本当によく頑張ったなと声をかけたくなるような、本を作るしかないでしょ!という大きなテーマの終着点。めちゃくちゃ良かったです。

ということで、全ての行動が本を読むため作るために繋がっているという一貫した軸のブレなさが光るストーリー!面白いの一言です。

 

んで、このアニメを語る上で絶対に外せない人物、ベンノさんの話ですよ。

マインが紙を作る材料を集めるために、ベンノという商人にシャンプーの権利だったり、その他の前世の記憶を売ってお金を稼いでいくわけですが、このベンノという男が本当に素晴らしい。

本を作ることだけしか考えず、常識なんて二の次だと突き進むマインに、ベンノさんが時に厳しく時に優しく!マインの突き進む道を正していく姿が最高なんです。

それに加え、神殿入りを果たした後のマインにも、神殿での立ち振る舞いや、使えるものは全て使えとアドバイスし、マインにピンチが訪れると必ず手を差し伸ばしてくれる優しさ。もう!尊い!!!!!

このベンノという男がいたからこそマインがまっすぐ突き進めるという素晴らしさにたっぷりと触れてくださいね!

そして!

神官長!彼も素晴らしい!

神殿入り後のマインに貴族の常識を教えてあげる立場の人間になるわけですが、マインの本に対する情熱とマインの過去の知識を認めてくれる数少ない人間であり、普段は厳しく接しているが、マインが危機に瀕した時は真っ先にマインを助けてくれるというこれまた尊き男!最高でしたね。

 

こうして、ゴールに向かって突き進む素晴らしきストーリーに加え、ルッツやベンノさん、神官長をはじめとした、多くの人に支えられながら目的を達成する物語!面白くないわけがありませんよね!

全ての行動は本を読むために繋がり、そのためなら使えるものは全て使い、それにちゃんと応えてくれる素晴らしき周りの人々。

支えられる素晴らしさに触れられる素晴らしきアニメなので!超オススメです!

 

ブレないストーリーに震える準備はできましたか?

このアニメを見るためならば手段なんて選んでいられません!今すぐ見るのです!

神に祈りをーーーー!!!!