れおぱるレビュー

『その着せ替え人形は恋をする』

オススメ度 SS

 

あらすじも恋をする

 

雛人形の頭師を目指す高校生・五条新菜。雛人形作りに一途な反面、好きなものが周りと合わず、中々クラスに馴染めずにいる。いつも輪の中心にいる人気者・喜多川海夢は、新菜にとってまるで別世界の住人。ある日、二人は掃除当番となり、ともに教室に残ることになるが……。

引用元:STORY | TVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」公式サイト

©福田晋一/SQUARE ENIX·「着せ恋」製作委員会

 

どうも!オタクに優しいギャルにはいつだって憧れますね!

れおぱるレビューです!!!!

 

きました、今期No.1アニメのレビューです。

いやぁ、もう素晴らしいの一言。

もうやることなすこと素晴らしすぎて一つも文句がありませんね...

 

好きなことを好きだと言い、受け入れてもらえなかったトラウマから、好きなことを隠して生活している主人公・五条新菜は、ある日コスプレが好きで、そのことを隠すことなく言い切る少女・喜多川海夢と出会う...という物語。

 

ストーリー序盤では、好きなことを胸を張って好きだと言い、それを全力で楽しむことの大切さが描かれており、それを徹底している海夢ちゃんを見た五条くんは、自分に大切なことを教えてくれた海夢ちゃんの助けになりたい一心と、全力でコスプレを楽しんでいる熱意に憧れ、コスプレの衣装作りを手伝う様になる過程が描かれており、

好きなものに男女や年齢などの壁が関係ないことなど、趣味に対して全力で取り組み、好きなことは好きだと胸を張って伝えるべきだという大切さが存分に描かれていましたね。

私自身、アニメ好きであることを周りの人間に隠している立場なので、所々刺さるところもあり、好きなことを好きだと公言することがいかに大事なことなのか気付かされた気がします。

 

そして、物語中盤から終盤にかけて、この物語の本番が始まります。

2人でコスプレ用の衣装を作り、イベントに参加し、物事がひと段落ついたところで、2人で何かを成し遂げる過程で知ったお互いの人間性や魅力から、2人が男女として意識し始め、ラブコメのフェーズに移行するエピソードはもう、素晴らしいのなんの。

何か一つのことを2人で成し遂げた先に生まれる恋は、1番青春を感じる様なシチュエーションで、関係性が恋にまで発展していく過程の描き方が非常に細かく、丁寧に必要な過程を積み上げてきたなと感心しますよほんと。

一目惚れから始まる様な、恋のフェーズにすぐ移行する物語も、その後の駆け引きなどに尺を割くことが出来、面白いですが、本作の様な恋に落ちるまでの過程や段階を事細かに描き、どちらかと言うとリアル寄りの恋の落ち方、その後の進展を描いている様で、キュンキュンのレベルの違いに驚かされます。

 

そして、中盤から終盤にかけては、序盤で細かく描かれた恋のフェーズ必要な段階や、序盤で描かれた好きなことを全力で楽しむことの大切さをミックスさせた様な話が描かれ、五条くんと海夢ちゃんがただ意識し合う男女の関係になるのではなく、互いの好きを理解し合え、互いが困っていれば助け合えるような素晴らしきパートナーとしての関係性を構築していき、その先に恋のゴールが見える様な非常に丁寧なものが描かれていました。

序盤から中盤で恋に落ちるフェーズを丁寧に描いてきたアニメですので、その恋がゴールする過程ももちろん丁寧なんですよね。

あくまで2人の関係は"まだ"趣味を理解し合える友達であり、パートナーですので、そこからお互いが好きで好きでたまらなくなるためのフェーズが必要なわけで、その必要な段階を一つ一つ消化していくのが本作の最大の強みなわけなんです。

ここまで丁寧なラブコメが今まであったか!?と問いたくなる様な、ヒロインがゴリゴリのギャルであるにも関わらず、恋が実までに必要な行程を全て実施しようとしている丁寧なストーリーにもう圧巻されまくりですよ。

このストーリーは本当に素晴らしいので、是非見ていただきたいですね。

 

そして、本作で特筆すべきは作画ですよね。

アニメ化の形というものは本来どうあるべきなのかというものを伝えられているかの様な神作画や神コンテが随所に見受けられたのが印象深いです。

各シーン、原作へのリスペクトが最大限伝わってくる様な綺麗な作画に、アニメだからこそできる動きと音がついた動かし方などを徹底しており、そこら辺の低予算で組まれてとりあえずアニメ化している様な止め絵の多いようなアニメとは比べものにならないほどの高レベルなアニメ化というものがされており、

これが最高のアニメ化か...

と思わず声を漏らしてしまうほどの出来は非常に素晴らしかったです。

 

このアニメを手がけている、CloverWorksの凄さを毎週体感させられる様な神作画に加え、必要なものが全て描かれているラブコメ

鬼に金棒とはこのことかと言いたくなる様な、天下を取るために生まれてきた様なアニメですので、もうこんなレビュー見てる暇があるなら早く本編を見てほしい、その一言に尽きます。

これから先の関係性や、見据えるゴールなどが垣間見える締め方から、続編がますます期待できるので、CloverWorksさんには明日から続きを放送してほしいですね。

いや、放送してください。

土下座でもなんでもしますから!!!!!