『明日ちゃんのセーラー服』
オススメ度 A+
あらすじ
母親・ユワの母校である蠟梅学園中等部に入学が決まった明日小路。憧れのアイドル・福元幹がセーラー服を着ていた事から、いつか自分もセーラー服を着たいと夢見ていた。
ユワが仕立てた真新しいセーラー服に袖を通し、ついにドキドキの入学式。「友達いっぱいできるかな」と、期待に胸を躍らせる小路だが、周りを見渡せばブレザーの生徒ばかり。学園指定の制服は、かつてのセーラー服からブレザーに変わっていたのだ……。引用元:あこがれのセーラー服 - あらすじ | TVアニメ「明日ちゃんのセーラー服」公式サイト
©博／集英社・「明日ちゃんのセーラー服」製作委員会
どうも！現役14歳JCでお馴染み！！
れおぱるレビューです！！
私と同じ、女子中学生が主人公のアニメということで、放送前から大いに期待を寄せていた本作ですが、期待を大幅に超えるものが描かれており、大満足いたしました。
小学校生活6年間、友達はおろかクラスメイトもできたことがなかった・明日小道。
憧れのセーラー服を身にまとい、憧れのクラスメイトと友達を作ることに期待を膨らませ入学した蝋梅学園での日常を描いた物語。
ジャンル的には日常系に分類される本作ですが、ただの日常系ではなく、真の日常系として、我々に一石を投じてくるようなそんな素晴らしいアニメでしたね。
ど田舎育ちで、同年代の女の子とまともに話したこともなかった小道ちゃんは、入学初日にクラスメイト達とちゃんと話せるのは心配していましたが、友達を作りたいという強い想いは変わらず、勇気を出して喋りかけてみると、話が合わないことはなく、次第にクラスメイト達と打ち解け合い、友達になっていく様子が各エピソードで描かれ、その中で仕切りに強調される、小道ちゃんのまっすぐさや純粋さ、それをひっくるめた美しさというものがクラスメイト達の心を鷲掴みにしていき、クラスメイトや学校全体から好かれる存在になっていく物語は非常に素晴らしかったと言わざるを得ないですね。
学園ものといえば、廃校問題などなど、大きな問題を抱えたがる傾向にありますが、真の日常系がなんたるかを我々に投げかける本作では、
そんな大きな問題など起こらず、女子中学生達が学園生活を送る中で起こりうる些細な問題を解決していく様などが描かれ、まるで我々視聴者も蝋梅学園の生徒かのような感覚になれる素晴らしいものが描かれていました。
また、その些細な問題を解決するにあたり、繰り広げられる会話が非常に美しく、大きな問題などで一致団結などしなくとも、クラスメイト達と自然に打ち解け合い、自然な形で友達となっていく青春の美しい形というものが徹底して描かれており、我々が経験したことがないはずの女子校生活の記憶が刺激されるようなそんな感覚すら感じてしまうほどのものが確かにここにありました。
そして、特筆すべきは、全方向のフェチを刺激する圧巻の作画です。
こだわり抜かれたアングルで映し出される様々な身体の部位は、まさしく全方向のフェチを虜にしてしまう魔力を持っており、この描写だけではどのアニメにも負けないと言っていいほど気合の入ったものが拝めるので、ここだけはもう是非見てほしいですね。
決めるべきところに全力を注いでき、映し出される渾身の1シーンは、まるで美術館に飾られている美しい絵画のように思える素晴らしさがありますよ。
同年代の女の子と交流がなかった主人公が、中学校に入学しクラスメイト達と友達になっていく。
ただそれだけ。
ただそれだけを描いた作品なのにも関わらず、一つ一つの言葉のやりとりが美しい青春を築き上げていて、それに加え、
物事に全力で取り組み汗をかくことすらをも厭わない自然体のあるべき姿の女の子が映し出されていたり、はたまた、友達と雨の中傘も刺さずに走り回って笑い合ってる無性に楽しかったあの頃の記憶が呼び覚まされたりと、とにかく我々の楽しかったあの日々を、経験したことはないが、何故か記憶を刺激されてしまうような美しいあの頃の記憶に語りかけてくる、日常系のあるべき姿を徹底的に描いた素晴らしい作品でありました。
また、クラスメイト達の掘り下げにも注目して欲しく、決して浅くなりすぎず各キャラにスポットを当てていき、まるでそのクラスが現実世界に本当に存在するかのような生き生きとしたキャラの動かし方も非常に良く出来ていて、一人一人が作り上げる青春というものも非常に質の高いものに仕上がっていたと思います。
小道ちゃんが初めて出来た友達に全力で向き合うことに応えるように、友達もまた、小道ちゃんに全力で向き合っていく美しさはもうどのアニメも勝てません。
正直、SS評価をつけたかったほど好きな作品なんですが、A+以上の上限を決めてしまったので致し方なくA+にしましたが、気持ちはSSだということで、ここは一つ、是非見てみてくださいね！
きっとあなたも蝋梅学園の一員になれますよ？
