れおぱるレビュー

『魔王城でおやすみ』

オススメ度 S

 

あらすじもおやすみ

 

かつて、人と魔が交わり、共に存在した時代。人間の姫であるスヤリス姫は、人間に敵対する魔王タソガレによってさらわれ、魔王城に幽閉される。牢の中でベッドに座った姫はつぶやく。「…寝る以外…することがない」。しかし、寝具の質は悪くて安眠できた試しがない。眠ることが大好きな姫は、快適な寝床を手に入れると決意すると、たった一人、魔王城探検へと出発する。

引用元:Story | TVアニメ『魔王城でおやすみ』公式サイト

熊之股鍵次小学館/魔王城睡眠促進委員会

 

どうも!!仕事で疲れ果ててアニメを見ながら寝落ちする瞬間ほど気持ちのいいものはありませんね!

れおぱるレビューです!!!

 

いやはや...今期もきましたよ!動画工房の時間が!!

今期も動画工房は素晴らしい作品を我々にぶつけてきましたね。

さすが俺たちの動画工房だと拍手を無限に送りたいレベルでしたよ!

 

魔王に攫わらた姫が、魔王城で寝ることしかやる事がないため、どうせ寝るなら質の良い眠りを取ろう!とあの手この手で寝具を作ったり安眠するために行動するお話。

一見、寝具を作ったりするだけだから話のパターンができてしまい、飽きが来そうと思ってしまいますが、本作は飽きが全然来なかったのが凄いところですよね。

 

まずは、姫が本当に人間か?と疑ってしまいたくなるような行動力の良さ。

安眠をするために枕やシーツを魔王城で手に入れるものだけで自分で作っていくわけですが、その材料のために平気で魔族を殺したり魔族の一部を切り取ったりと、魔族も恐れるような行動力がめちゃくちゃ笑えるんですよ。

姫を見た瞬間何かされるのでは!?と恐怖に陥る魔族達の反応は何度見ても面白かった...!

 

そして2つ目。

そんな魔族達も、姫に恐怖するばかりではなく、いつしか姫を見かけると「今日は何をするんだ?」と気軽に話しかけてくるほどに成長を見せてるのが尊すぎましたよね。

お前らは近所の子供を見守るおっさんか!と言いたくなるような心温まる声かけは、姫を人質ではなく、みんなの共通の子供のように扱い、本当に大切にしてるんだなと思わせてくれるので、ここも必見です。

 

そしてまだまだいきます!3つ目!

ギャグの勢いが良すぎる。

この作品自体、睡眠を取り扱ってるので、睡眠とはかけ離れた存在であるギャグがどうしても浮いてしまいそうですが、実際はそんな事ないんですよね。

姫が心地よい睡眠につくまでに、姫を筆頭として魔族達もあの手この手でボケ散らかしたり、ツッコミまくったりしとにかく勢いが尽きなかったことが、評価の爆上げに繋がってると思います。

そしてね、このアニメ自体ツッコミ役が極端に少なかったこともすごくいいところだと思います。

ボケられたらそのボケにボケを上乗せするというツッコミ不在のスタイルが多々見られ、勢いが落ちるどころか加速させてツッコミでちゃんとオチをつけるという理想的なギャグのノリを完璧にやってのけるので、見ていて気持ちがいいほどギャグが光ってましたね。

 

そして最後。4つ目。

です。

本作の舞台は、人間と魔族が歪み合う世界で、姫が魔王に連れ去られるという導入から始まるわけなので、必然的に、人間は魔族を恐れ敵視しているわけですが、実際の魔族達はそんなに恐れるべき存在などではなく、先程あげた通り、姫を本当の子供のように優しく接したり、姫がやろうとしていることを手伝ってあげたりと、とにかく姫に対してはひどいことをしないですし、本人達もひどいことをすることを望んでいるわけではないという描写が多々あったのは素晴らしすぎました。

姫は最初から魔族を寝具扱いしたり、恐れていない人間だったわけですが、内心では姫が姫として魔王城でも扱われてるということに気が付き、魔族でも人間と変わらないを持っていると自覚する後半の話は実に泣けましたね。

魔族達と長い期間共に過ごしていく中で、そこには確かに友情や信頼関係が芽生え、いつしか姫が帰ろうと目指す場所が魔王城になってた時はもう涙が止まらないほど愛を感じれました。

 

ただ寝具を作るだけ、ただ安眠のために行動しているだけなのに、そこにはいつしか愛が芽生えてる。

これを名作と言わずして何を名作というのか。

間違いなく『魔王城でおやすみ』は名作と言っていいと思います。

勢いが落ちることなく飽きずに最後まで見ることができますし、ギャグだけではなく尊さ溢れる話もちゃんとでき、何もかもが優れている本作を見た後は、我々視聴者もいろんな感情が満たされて、心地よい眠りにつけること間違いなしなので、最近寝つきが悪い方、オススメですよ!w

さてと...私もレビュー書き終えたことですし、これで心地よい安眠ができるはz...スヤァ...