れおぱるレビュー

『Lapis Re:LiGHTs』

オススメ度 A-

 

Arasuji Re:LiGHTs

 

立派な魔女になるため、フローラ女学院にやってきたティアラ。理事長のクロエからあっさりと入学の許可を得た彼女は、幼なじみのロゼッタが所属する班に加入することに。
妄想癖のあるリネット、お調子者のラヴィ、生真面目なアシュレイ……
新天地にやってきて早々に友人を得て、ティアラの賑やかな学院生活が始まる。

引用元:第1話|ストーリー|TVアニメ「Lapis Re:LiGHTs」(ラピライ)公式サイト|KLabGames

©︎KLabGames・KADOKAWA/TEAM Lapis Re:LiGHTs

 

どうも!3ヶ月ぶりです!

れおぱるレビューです!!

 

某コロナの影響をもろに受け、放送本数が極端に少なくなってしまった20夏クールでしたが、どのアニメもレベルが非常に高く、最高の夏になりましたね!!

 

挨拶はこの辺にしといて、早速本題。

アイドルアニメですよ皆さん!!!!

夏アニメのアイドルアニメといえば、当レビューが推しに推してきた、2018年の『音楽少女』2019年の『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』と、どいつもこいつもレベルが非常に高く、夏アニメ×アイドルアニメの枠はもはや欠かせない!無いと夏が始まらない!という感じになって参りましたが、この『Lapis Re:LiGHTs』、正直に言うと期待外れ感がありました...

先ほど挙げた2つのアイドルアニメの共通点として、

「狂気とも言えるトチ狂ったわちゃわちゃ」

「作詞作曲振付などに重きを置きライブ描写をより一層輝かせる」

「トップアイドルを目指していく」

と言うものがあるんですがね、このアニメはそれがどれも中途半端だし物足りないな〜!と思ってしまったわけですよ。

 

まず一つ目の「トチ狂ったわちゃわちゃ」。

当レビューで散々口を酸っぱくわちゃわちゃの重要性を説いてきたので、わちゃわちゃ描写に重点を置いて私はアニメを見ているわけですがね、ここが物足りないのは非常に惜しい!

これはね、わちゃわちゃが無いという話ではありません。

ちゃんとわちゃわちゃがあるんですけど、恥が捨て切れてないわちゃわちゃと言いますか、一皮剥けきれていなかったと思うんです。

1番わちゃわちゃしてた話は5話だと思うんですけど、この回のわちゃわちゃは非常に素晴らしく、ラピスのメンバーが白目剥いて泡を吹いて倒れるみたいな描写が描かれるんですが、これが非常に正解に近いわちゃわちゃであっただけに、このわちゃわちゃを終盤まで継続できなかったのが非常に惜しい!惜しすぎる!!

この5話で『Lapis Re:LiGHTs』が持つわちゃわちゃの可能性が垣間見えていただけあって、それ以降の話でこれが活かせなかったのは非常に残念だったと思います。

 

続いて、「作詞作曲振付回」

これに関しては私、怒ってますよ。

アイドルアニメのストーリーにおいて、1.2位を争うほど重要な描写といえばライブを完成させるための「作詞作曲振付回」だと私は思っているんですがね、このアニメ、なんとあろうことかその重要な描写をダイジェストですっ飛ばしてしまうんですよ。

これは怒りますよ私。

詳しくいうと第8話。

この第8話までにライツやその他のレギュラーキャラ達をみっちり掘り下げていたので、オルケストラという名目のライブをやろうとしているライツに他のオルケストラ先輩達がどこをどうすればいいとか助言しつつ、ライツにしか出せない色を出していくんだろうな〜!!!!と期待していただけあって、ここをダイジェストですっ飛ばされてしまうという血も涙もない構成に本当にがっかりして言葉も出ませんでした。

ここだけはね、本当に譲れないんです。

先ほど挙げた『音楽少女』と『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』でいえば、日陽ちゃんのお願いマーガレット回や未来ちゃんの唐揚げ回、詩人紗由さん回やかえちゃん香澄ちゃんの例のシーン回など、わちゃわちゃが頂点に達する神回となりうる機会をことごとく無駄にしてしまったのは本当に心の底から残念でならないです。

ましてや、第5話のようにトチ狂ったわちゃわちゃをできるというポテンシャルがありながらそれをやらないのは本当にもったいなかったと思います。

 

そして最後に、「トップアイドルを目指す」。

これはね、設定を活かせば出来ていたことだけあって、残念。

まず、このアニメの大前提としてあるのが魔法×アイドル。

舞台も魔法を学ぶ学院で、主人公達も当然魔法を使えるので、物語自体が魔法みを帯びているのは当然なんですけど、クライマックスというか、ゴールが良くなかった。

クライマックスになり急に実は魔獣がどうのこうの...という話になり、みんなで魔獣をぶちのめすために最高のオルケストラを披露するわけですが、私の思う正解のゴールというものが、成績に応じて3段階に組み分けされるというシステムを使って、大学の危機から学院のトップアイドルにまで上り詰めるというゴール。

これを描いて欲しかった......!

魔法が使えるという世界観をこの上なく活かして、それをガッツリストーリーに絡めてくるという点においては素晴らしい構成だと思うんですよ?

ですが、少なくとも私はそんな意識の高いストーリーなんか求めていないんですよね。

魔法なんかね、もうほんと申し訳程度で良かったと思うんです。

とにかくトップアイドルという高い目標を掲げてみんなで走り抜ける!そういう話が心の底から見たかった...!というのがあって、これまた残念でしたね。

 

という感じで、れおぱるレビューには珍しく褒めるどころか残念な点をべちゃくちゃと挙げていってるわけですが、これはこのアニメが面白くないというわけではなくて、あくまで、夏のアイドルアニメとして物足りなかったという話なので、勘違いしないでくださいね??

このアニメの素晴らしい点は沢山あるんですから!

 

まずね、キャラクターの描き方。

これは非常に素晴らしい。

他のアイドルアニメと比べても圧倒的にキャラが多くて名前を覚えるのも一苦労になってしまう本作ですが、キャラクターの描き方。即ち、個性の出し方が非常にうまいので、ああこのキャラクターはこんな性格なんだっていうのがすぐ理解できて顔と名前の紐付けが一瞬でできてしまうというのは素晴らしかったですね〜!

これはなかなか出来ない事だと思うので、名前を覚えるのが苦手という方も安心してみれちゃいますよ〜!

 

あと、わちゃわちゃ。

これを語らずしてれおぱるレビューは終われませんよ!!!!

先ほどもちょろっと触れたんですが、このアニメね、前半戦のわちゃわちゃが非常に素晴らしいんです!

1〜7話まではね、キャラの個性の出し方も光ってますし、何より見ていて非常に楽しいんですよね。

どのキャラが何を思ってどんな行動をしているのかっていうのがちゃんと描かれているので、このアニメにどっぷりと浸かりながら見れるので、わちゃわちゃを求める皆さんにはもってこいのアニメだと思います。

 

長くなりましたが、そろそろ締めに入りますね!

一言で言うと、あと一歩!あと一歩だけ足りなかった!惜しいアニメではありますが、魔法が使えるという設定を設定だけに留めず、ストーリーにガッツリ絡めてくる構成のうまさ、キャラクターの見せるべき表情をちゃんと理解していてそこをちゃんと描いてくるキャラの見せ方のうまさ、トチ狂うまではいかないが、ちゃんと描かれるわちゃわちゃ。

そして!!!!!崩れることのない圧倒的に綺麗な作画とオルケストラの華やかさ!!!!

どれを取ってもレベルが高く、見ていて楽しいですし、非常に見応えがあるアニメなのでオススメですよ〜!!!!

 

2018から続く夏のトチ狂いわちゃわちゃアイドルアニメ枠として見るのであれば、物足りなさが半端じゃなく、期待外れ感が否めなくなってしまいますが、もうここは割り切りましょう!

夏のトチ狂いわちゃわちゃアイドルアニメ枠ではないんです!

『Lapis Re:LiGHTs』は独自の枠を作り出しだと!

さぁ!ルキフェルとアンジェリカのわちゃわちゃを見届ける準備はできましたか??

彼女らの画面の隅っこで織りなされる攻防は、わちゃわちゃを愛するものであればきっと虜になるはず!!!!

『Lapis Re:LiGHTs』が好きで好きで堪らなくなる魔法をかけてもらいましょうね!!!!

 

 

↓夏アニメ×アイドルはこちら↓

2018年

『音楽少女』

2019年

『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』