れおぱるレビュー

『神達に拾われた男2』

オススメ度 B+

 

OP: A

ED: A

作画: C

わちゃわちゃ: B

アイキャッチ: SS

 

以前と変わらずスライム研究に没頭しながらリョウマが営むクリーニング店「バンブーフォレスト」は今日も朝から大盛況。開店準備を終えたリョウマとカルラが執務室で今後の経営方針について話をしていると、店内から何やら大きな声が…。急いで2人が駆けつけると街のゴロツキたちが洗濯物にあらぬクレームをつけていたようで、暴れだした彼らをすでに用心棒のリーリンが取り押さえていた。これを機に店の防犯対策を見直そうと、リョウマはスライムの力を借りてまずは防犯ガラスを作ることに。

引用元:第01話 | STORY|TVアニメ『神達に拾われた男2』

©Roy・ホビージャパン/『神達に拾われた男2』製作委員会

 

どうも!リョウマタケバヤシになりたくて仕方がないんですが、まずはブラック企業に入社すればいいですかね??

れおぱるレビューです!!!!

 

20年秋に他の追随を許さない程の優しさで我々をぶん殴ってきた『神達に拾われた男』の続編。

個人的に大好きな作品だったので2期が始まると聞いて踊り散らかしました。

 

ということで本題。

神達に拾われ転生し、森でスライム達と暮らす中でエリアリア達と出会い、いつまでもお世話になるわけにはいかないのでギムルの街で自立する為に冒険者として働く傍ら自らの洗濯屋「バンブーフォレスト」をオープンさせ大好評。

もうエリアリア達を心配させない程自立することに成功したリョウマはここまで見届けてくれた感謝をエリアリア達に伝え、互いに別々の道を歩み出すエリアリアとエールの交換をし送り出すというところで終わった1期の続き。

スローライフ系ながら書き出してみると激動の1期だったことが窺えるほど物語そのものの面白さがある作品ですが、

2期ではリョウマが自立していることで地盤が安定している為、1期と比べると物語そのものに動きが少なくなっており、少々物足りなさを感じてしまいますが、『神拾』が持つ良さはしっかり継続されていたので個人的には大満足の2期でした!

 

軌道に乗る「バンブーフォレスト」の2号店をオープンさせる話に現実味が帯びてくる中で、1号店オープンの際に尽力してくれた商業ギルド長からの紹介でレナフの街で商会を営むピオロさんと出会い、2号店立ち上げを行う...というエピソードが2期の主軸になっており、相変わらず異世界×商売の面白さも感じることが出来、

神拾の最もいいところである優しい世界もしっかりエピソードの中に落とし込まれていて、もう優しさに犯されるという表現がしっくりくるレベルでしたね。

1期でもブラック企業を経験しているリョウマがブラック企業の経営者にならない為に福利厚生を充実させていく様や周りの人たちに感謝を忘れない様が優しい世界に直結していましたが、2期でもそれが健在どころか、ストーリーそのものの動きが少ない分その優しい世界部分が強化されていたように感じます。

毎回、何回ありがとうって言うんだ?何回あの人は本当に凄いって敬意を表するんだ?って思うレベルで他人に対する感謝の気持ちとリスペクトが常に描かれており、誰かに支えられることで今日もまた充実した生活を送れているような無性に誰かに感謝したくなる気持ちを刺激されるので本当に困りましたね。

リョウマタケバヤシのように常に誰かに感謝しながら生きていけば充実した楽しい生活ができると提示されているようなものなので、リョウマタケバヤシになりたいという感情しか残らなくなるのは本当に困りました。

それ程までに、自分の生き方を見直そうと思わせてくれる程の優しさはまさに犯されるという表現が合っているほど凄いものなので是非とも体験してほしいですね。

 

ただ、前述したように1期と比べ物語そのものに動きが少なくなったような印象なので、1期と比べると盛り下がってしまったかなと感じてしまうのは少し残念ですね。

また、エリアリアちゃんが文通のやりとりでしか登場しなかったことで深刻なエリアリアちゃん不足に陥ってしまったこともよくありません。

リョウマが心配させないように必死に努力を積み重ね自立をし、それぞれの道を頑張る為にエリアリアちゃんを見送った1期があるので、簡単に再会するわけにはいきませんが、やはりメインヒロインが不在の状態が長く続くので寂しさが勝ってしまいます。

なので、エリアリアちゃんを過去の人物にしない程度の新たなヒロインを2期にあたる部分に登場させても良かったかなと感じますが、本作の雰囲気的にあまりにも萌え萌えしすぎるのもよくないところなのでそこはまぁないものねだりですね。

 

他人への感謝を忘れない事で、他人からも自然と感謝される空間が作り上げられ、気付けばリョウマを慕って、信頼して集まった人達に囲まれて今日も笑顔で生きていけるという優しさが形になったような素晴らしい作品。

リョウマの前世を知っているからこそ、誰かに感謝する度、される度、リョウマが笑顔になる度、リョウマが誰かを笑顔にさせる度に、本当にこの世界に良かったなって声をかけたくなるレベル。

それ程までに前世では味わえなかった幸せを今日も噛み締め生きていく姿に普通に涙が出てきます。

また、私が大好きな柳瀬雄之監督作品ということもあって、盲信に拍車がかかります。

田所あずささんを1期で苦しめた、柳瀬監督が笑うまでOKが出ないアイキャッチは2期でも健在で、アイキャッチから伝わる原作への愛が監督に対する信頼を増幅させ、この人が手がけるスローライフ系はほんと神だなと再認識できるような2期になっていますので、1期を観たことがない方は是非これを機に1期から観てみてくださいね。

 

ここまで見てくださってありがとうございます!

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『神達に拾われた男』