れおぱるレビュー

『不徳のギルド』

オススメ度 A

 

OP: A

ED: B

作画: A

わちゃわちゃ: S

 

あらすじ

 

メブキの街ギルドの若きエースである狩人キクル。
潤いの無い日々に嫌気が差した彼は、ガード業の引退を考えていた。
何とかしてキクルを引き止めたいギルド職員エノメは、新米武道家ヒタム・キャン(ひたむき)の初陣クエストへの同行を提案する。
優秀な後任が育てば安心して辞めることができると考えたキクルは、早速ひたむきとクエストに向かうのだが…。

引用元:STORY -TVアニメ「不徳のギルド」公式サイト-

©河添太一/SQUARE ENIX・「不徳のギルド」製作委員会

 

どうも!れおぱるもひたむきにレビュー書き続けます!!!!

れおぱるレビューです!!!

 

若くしてギルドのエースになったキクルであるが、同年代の人達が謳歌する青春に憧れギルドを辞めようとしていた矢先、それを阻止するために新人育成を任されるが、任される新人はどいつもこいつもポンコツで...というお話。

 

非常に楽しいアニメでした...!

基本的にエロとギャグで構成されている作品なので、頭を空っぽにしてただひたすら目の前で起こる面白い事に笑い続けることができる、そういう幸せな空間を作り上げてくれたこのアニメに感謝しかありません...

大きな目標を掲げつつも、目標に向かって爆速で進んでいこうとせず、自分たちのペースで一歩ずつ成長を積み重ねていく様や、その中で当たり前のようにヒロイン達がえっちな目にあっていく様子が堪らなく、"いつもの"が描かれる安心感は今期の中でも安定した面白さが高い完成度で紡がれていたので全話見終わった後の満足感がとても高いアニメでした。

 

本作の長けている部分として真っ先に目がつくのがエロ描写になるわけですが、

これもう素晴らしいの一言。

磐石の布陣で磐石のシュチュエーションを大いに活用し、どんな場面からでもエロに繋げてくる姿勢や、

隠していれば何をやったって良い、魔物がやっている事だから仕方がない、キクルが駆けつけられない状況なのだからされるがままのヒロイン達を永遠に映しておくか...みたいな攻めの姿勢も非常に良く、エロギャグでありながらしっかり興奮できるエロ描写の描き方に大満足でしたね。

また、エロ描写の中に時折差し込まれるキクルの感想が非常に細かいのもエロさに拍車をかけており、細かすぎる感想が感触や匂いまでも容易に想像できる伝わりやすさに繋がっているのは素晴らしかったですね。

ただエロければいいだろ!という感じではなく、エロさにもしっかり信念を持ったエロさみたいなものが伝わる描き方にはもう感服です。

 

また、ただエロいだけじゃないのが本作の素晴らしいところ。

私が非常に長けているエロさ以上に長けているなと感じた部分はキャラの描き方にあります。

キクルの元にやってくる新人はどれも短所が際立ったポンコツヒロインばかりで、魔物の討伐すらまともに行えない状況がギャグやエロとして描かれていくわけですが、

ただ短所を短所のまま放置しないのがキャラの描き方の良さに直結する要因だったと考えます。

例えば、ハナバタ個人回の第10話ではそれが顕著に現れており、

マナ酔いによって暴走していたハナバタをギャグとして扱い続けるのではなく、短所を長所に変えるために行われる特訓はヒロインそのものの成長も感じられますし、それによって底上げされるヒロインの魅力も素晴らしいですし、その中に当たり前のようにエロも差し込んでくる隙のなさ。

各ヒロインが持てる全ての魅力と短所を魅力に変えてしまう描き方の数々はもう恐れ入りました。

そして、このアニメの最大瞬間風速である7.8話でもそれをしっかり感じることができ、

その話に該当するトキシッコ個人回では、不徳=トキシッコだというイメージがつくほど魅力を最大限に伸ばし、短所を長所に変えてしまう描き方は必見以外の何者でもありません。

ただエモ散らかすだけでなく、エロさの中にそれを落とし込む事によって不徳らしさを確立したこのエピソードは今思い返すだけでも色んな意味で興奮できるので是非。

また、トキシッコの魅力が最大限引き出された後にやる、メインヒロインであるひたむきちゃんのエピソードも非常に素晴らしく、ヒロインの中で誰か1人を突出させず、全員の魅力を引き出して全員を愛してもらうんだ!という強い意気込みを感じられるほど素晴らしい構成の仕方はまさしく作者からの愛そのもの。

キャラが全員しっかり愛されている事により『不徳のギルド』のキャラの描き方の素晴らしさが成立していると感じられるので、この部分は今期の中でもトップクラスに長けているんじゃないかと感じることができました。

欲を言えば、メイデナちゃんとノマにそういうエロとエモが両立された個人エピソードがなかったのでそこも欲しかったなと感じてしまうと同時に少し残念に思ってしまうます。

でもまぁそこは2期への希望として取ることもできますので楽しみにしておきますね!

 

ただエロければいい、どんなシーンからでもエロいことをしてやるぜ!!!!

という姿勢が一生続くので、物語の根底にある馬鹿らしさがずっと描かれる楽しさは今期の中でもこのアニメにしかない物なので、間違いなく唯一無二の存在なれたのかなと感じます。

エロパートにレパートリーが少ないのが少し残念に感じてしまいますが、毎回やってくれるありがたさが上回るので気にならないレベルだと思います。

また、各ヒロインがもれなくポンコツでありながら、洗い出された問題点をギャグに繋げるための要素に留めることをせず、問題点を少しずつ改善していく中でヒロイン達の成長を確かに感じることができる面白さもあるので非常に良いアニメでした。

ヒロイン達だけに留まらず、キクル自身も常識人ポジションでありながら欲望に忠実な性格がギャグやエロをより一層盛り上げる要素になっているので、面白さが失速する事はありません。

エロいだけなんでしょ?というイメージは正しいですが、それ以上に得られるものも多々ある作品だと思うので、まだの方は是非。