れおぱるレビュー

『てっぺん!!!!!!!!!!!!!!!』

オススメ度 A

 

OP: SS

ED: A

作画: A

わちゃわちゃ: SS

夏らしさ: SS

 

あらすじ

 

女子高生漫才トリオ・ヤングワイワイの阪本やよい・高橋よもぎ・細野ゆずの3人は、お笑い選手権「てっぺんグランプリ」の地方予選を突破し、本選出場権を得た。本選前最後の試練として、お笑いの先代たちが過ごした由緒正しき学生寮・タカコ荘にて、他の地方予選を突破した4組のお笑いトリオとともに共同生活を送ることに。てっぺんグランプリ委員会から課される様々な試練を乗り越えることが、本選出場最後の条件となるのだが――!?

引用元:STORY | TVアニメ てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!!公式サイト

©てっぺんグランプリ実行委員会

 

どうもー!れおです!ぱるです!2人合わせて!

れおぱるレビューです!!!!

 

非常に面白いアニメでしたねぇ...!!!!

てっぺんグランプリというトリオ漫才師の頂点を決める大会の決勝に出場するための最終予選として全国各地からたかこ荘に集められた面々の共同生活を映し出していく物語。

大きなテーマとして、「漫才」と「てっぺんグランプリ決勝」があるので、見始める前は各エピソードの中で漫才に似たようなことを学び、それぞれが漫才の精度を上げていくみたいな成長を描いていくのかなというふうに捉えていたんですが、

蓋を開けてみるとテーマを無視してただただボケ倒すストロングスタイルのギャグアニメで毎週笑いましたね。

このアニメの凄いところってテーマを無視してなんの生産性もない話を永遠にやる馬鹿馬鹿しさにあると思うんです。

昨今のギャグアニメでは、大きなテーマにアプローチしてくるような要素を組み込んだギャグというものが主流になってきており、いやでも大きなテーマを忘れさせない潜在意識的なものを植え付けられていたんですが、このアニメはそれを全く感じさせないどころか、

「てっぺんグランプリ?あぁ、あったなそんな設定」と思わず言ってしまうくらい大きなテーマを完全に忘れさせるほどのギャグを毎回見せてくるので変な縛りなく楽しめたという点においてはもう素晴らしいとしか言いようがありませんね。

 

それに加え秀でているのがキャラの動かし方。

主要人物が15人と、登場人物が非常に多いアニメでありながら、誰もキャラ立ちという面において生まれさせることがなく、一人一人の個性を活かしきったギャグを展開しており、キャラが動かす物語という点においても秀でていたなと感じます。

また、ギャグアニメでは会話劇そのものがしゃべくり漫才のような面白さになっているので、そこを大きなテーマの一つである「漫才」要素として組み込んでくるのは凄いなと。脱帽しましたね。

変に漫才やらなきゃ!とかいう作られた笑いを感じさせず、自然に会話劇をしゃべくり漫才形式にする事でギャグアニメとしての質も高くなりますし、描いているギャグそのもののテンポも悪くしない。

近年で最高レベルに立つべきギャグアニメだったのではないかと思いますね。

 

そして、各エピソードも目を見張るものがあり、

第5話の登場人物を3人だけに絞って描かれた攻めたエピソードは未だに印象深いですね。

立ち位置としてはシンリャクシャ掘り下げエピソードになるわけですが、人数を絞ってシンリャクシャに極限にまでフォーカスを当て、大半がバスの中で描かれるという攻めたエピソードはもう凄いの一言でしか言い表せません。

また、その後に描かれる全キャラ掘り下げ終了後の第6話はめちゃくちゃだ!と言いたくなるほどの大ギャグ回であり、全てのフリに対して忠実に応えてくるベタでありながらも面白いを的確に突いてくるボケの質の高さ。

これは本当に笑いましたよ。

この辺りから一気に本作が加速してきたなと捉えることが出来、もう毎週楽しみにしてましたね。

 

ただ、残念なところは運の悪さでしょうか。

配信的には全話揃ってるのでなんの問題もありませんが、放送時は諸事情により第2話が自粛されのちに放送されたアニメでした。

第2話では、全キャラにスポットを当てていたチュートリアル的な話でありながら、第6話以降で感じためちゃくちゃさもちゃんとあった為、これが予定通りに放送されていれば前半からエンジン全開だったという印象に変わっていたために、本作の真の面白さに気付くのが遅れてしまったということに繋がっていました。

運の悪さも実力の内なので、リアルタイムで楽しむという点においては良くなかったのかなと個人的には感じます。

 

大きなテーマを無視してもなお絶賛されるギャグアニメとしての質の高さは確かなものでありますし、

人数が多いながらも誰1人として生まれさせる事なく描き切ったキャラの動かし方のうまさ。

かわいい女の子達をメインに据えながら遠慮なしに行う顔芸や身体を張ったドベタなギャグの数々など、ギャグアニメと呼ぶに相応しいほどにまで吹っ切れていたアニメでしたので、これを素晴らしいと言わずしてなんと言うのか状態です。

面白かった...!!!