『のうりん』
オススメ度 B
あらすじ
県立田茂農林高校、通称『のうりん』に通う畑耕作は超人気アイドル・草壁ゆかの熱狂的なファンである。いつか彼女と一緒に都会で農業をすることを夢見ながら、学校の実習に精を出していた。そんなある日、TVから流れてきたのは「草壁ゆか電撃引退！」のニュースであった。
どうも！あまり公言していませんが、農業を学んでいたことがあります！
れおぱるレビューです！！！！
農業高校を舞台に、ドタバタなラブコメだったりなんだりかんかだりを繰り広げるアニメとして、今でも語り継がれるほど人気がある、14年冬に放送された本作。
私の記憶の中では、とにかくしょうもないギャグを鬼のように繰り出し、そのしょうもなさで腹を抱えるほど笑ってしまうようなアニメだと認識していましたが、今見返してみるとやはり印象が変わるものですね。
しょうもないギャグというものは記憶通りで、1話から主要キャラ全員にしょうもないパロネタなどをやらせたと思うと、2話では真剣にパンツについて語り明かしていたり、3話では着替えボケでビキニアーマーを持ってきたりと、とにかく全力で馬鹿をやってくれるアニメとして本当に好きだなと再確認することができました。
私が特に好きなところは、8話のもののけ姫パロですかね。
ヤックル！の言い方に躊躇がなさすぎて質の高いギャグでもないのに勢いで笑わされてしまうというとてつもないことを成し遂げていますよ。
あとは、9話の台風の中校庭で踊り散らかすシーンもカオスそのもので好きですねぇ。
あれ？『のうりん』ってこんなに面白かったっけ？と何度思ったことか。
やはりこうして見返すことって大事なんだなと感じました。
そして、このアニメの素晴らしいところはもう一つあり、
おそらく1番伝えたいところであろう農業についてのエピソードがとにかく良かったですよね。
普段は全力で馬鹿をやっているアニメなので、急に真面目な農業の話をされるとつまんない、という方もいらっしゃるかもしれませんが、農業を学んだことがある私から見ればのうりんが描いている農業の奥深さ、大変さ、やりがいの大きさ、達成感というものは非常によく描けており、農業をやったことがない人が夢見るような美しい農業はありえないこと、それでも農業というものは素晴らしいことなんだ！と我々に語りかけてくる様は本当に素晴らしいなと感じました。
近年、ずっと農業人口の減少が囁かれているので、1人でも多くこのアニメを見て、このアニメがきっかけで農業に興味を持ってくれたらいいなと私も願ってしまうほど。
本作が描いている農業はいいですよ。
所々に見受けられるパロネタなどが気に入らない方には合わないアニメかと思いますが、本作が本当に伝えたいことだけにスポットを当てることで、農業の素晴らしさを知ることができると思いますので、是非どうでしょう？？？？
伝説のOP「秘密の扉から会いにきて」を聴けるのも、このアニメでしか味わえないものですので、是非！
