『骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中』
オススメ度 C
OP: A
ED: S
作画: B
わちゃわちゃ: C
あらすじ
MMORPGプレイ中に寝落ちし、目覚めるとゲームキャラの姿で異世界にいたアーク。全身に鎧を纏ったその姿は一見すると騎士のようだが、中身はモンスターにしか見えない“骸骨姿”であった。目立たず過ごすことを決意したアークは、傭兵になるために獣と魔獣の討伐試験に挑む。しかし、盗賊が貴族の少女たちを襲っている場面に出くわしてしまい──。
引用元:流浪の騎士、世直し旅にて候ふ – TVアニメ「骸骨騎士様、只今異世界へお出掛け中」公式サイト
©秤猿鬼・オーバーラップ/骸骨騎士様製作委員会
こんにちは、れおぱるレビューです!
果てしないアニメを見る旅の道中、『骸骨騎士様』を見終えたので、いつものようにレビューを書くことになり———。
目が覚めるとゲーム内のキャラに転移しており、ゲーム内のキャラ・アークとして異世界を旅することにした矢先、ダークエルフのアリアンと出会い、攫われているエルフ達を助けることになるお話。
面白くなくはありませんが、終始盛り上がりに欠ける印象がありました。
というのも、キャラが物語に馴染んでいないように思えてしまうんですよね。
物語そのものの目的や、それに対する進め方などはしっかり描けてはいるんですが、それを描く事を先行しすぎてしまっているため、キャラ達が物語に置いてけぼりにされている印象があるんです。
言うなれば、物語がキャラを引っ張る形で進行しているような、キャラを活かしきれていない物語になってしまっていたんじゃないかなと感じます。
アークやアリアンなど、個性をがっちり固めていけば、より良いキャラとして異彩を放てるポテンシャルを秘めていたように感じられますし、
物語そのものにもう少しゆとりを持たせてあげられれば、アークとアリアン、ポンタの関係性がより良いものになり、真面目なストーリーの中でも光るエモさという部分に加点できる可能性も感じられただけに、キャラの描き方の浅さが非常に気になり、結果としてキャラが活かされてないが故に、テーマ通りのものを描いていても盛り上がりに欠ける印象が拭えませんでした。
それと、本作のキャッチフレーズに、
異世界は今日も旅日和。
というものがあるんですが、このキャッチフレーズから想像できる物語がスローライフよりの物語だったので、私はそういうのを求めて視聴決定したんですが、そういう要素があまりにも少なかったのは残念に思えます。
エルフ族の話がメインに描かれており、内容が内容だけに、そのパートを真面目に進めるとどうしても重苦しい雰囲気になってしまっていたので、キャッチフレーズにはほど遠いものが映し出されていたんじゃないかなという印象です。
これが仮に、アークの呪いを解くていの、いろんな街にふらっと立ち寄るようなスタンスであれば、キャッチフレーズのようなものが描かれていたと思えますし、ふらっと世直しをするみたいなチート能力を活かしたものも描けていたと思えます。
この辺の期待とは真逆の方向のものが描かれていた期待外れ感が低評価に繋がりました。
誰かが今日も泣くなら、
その悲しみを救いに行こう。
OPの歌詞にある通り、この物語のテーマは世直しであるため、チート能力を弱気ものを救うために躊躇せずに使用しまくる強きを挫き、弱いものを全力で助けていく様は見ていて非常に気持ちがいいものでした。
が、それを先行しすぎたが故にメインキャラたちの掘り下げの浅さが目立ってしまっていた印象があり、結果的に、全体を振り返った時に盛り上がりに欠けたなという感想しか残らないというなんとも惜しい事をしているアニメだったと思います。
OPとEDがめちゃくちゃ良かったのがモチベ維持に繋がっていたアニメですので、是非OPEDを聴いてみて欲しいものです。
それが気に入ったら、次は本編も見てくださいね。