れおぱるレビュー

『月が導く異世界道中』

オススメ度 B

 

あらすじ

 

とある事情で異世界に召喚された平凡な高校生・深澄 真は勇者になる……はずだった。しかし、理不尽な理由で異世界の女神に嫌われた真は、不毛の荒野に放り出されてしまう。途方に暮れ荒野を彷徨う真は、ハイランドオークの少女・エマと親交を深める。しかし彼女が上位竜「蜃」に捧げられる身だと知った真は……。

引用元:一 | STORY|TVアニメ『月が導く異世界道中』

©あずみ圭・アルファポリス/月が導く異世界道中製作委員会

 

 

どうも!また異世界アニメです!

れおぱるレビューです!!!

 

異世界に召喚され、歓迎されるはずの立場だった真だが、ブサイクという理由で女神の加護を受けられず、過酷な環境に落とされてしまう...

という導入から始まったこのアニメ、導入とは相反し、所々和風な要素が散りばめられていたので、ヨーロッパベースではなく、和風ベースの異世界アニメが来たか!?と期待して見始めたんですが、蓋を開けてみると、いつものヨーロッパベースの異世界で少し残念に思いました。

ヒロインの衣装や水戸黄門のEDを取り入れるなど、和風な要素が散りばめられていたにも関わらずなぜ和風に全振りしなかったのかと今でも悔やまれます。

ヨーロッパベースの異世界アニメというものは星の数ほど蔓延っている内容なので、和風異世界という他の異世界アニメにはない要素で差をつけてほしかったものですが...残念です。

 

そして、残念なのは舞台設定だけではなく、内容も所々残念なところがありまして、

ストーリーが進んでいく上で、商会の運営や、蜃気楼都市というものに着目していったんですが、その2つの要素が深掘りされる話はなく、ダイジェストのような形で済まされていたのが納得できませんでした。

近年、異世界アニメの中でも武力で無双するストーリーというものは溢れかえっているので、前世の知識を活かした商売だったりというものに人気が出てきているんですが、このアニメはその要素を持っているにも関わらず全く活かそうとしなかったので、ほんと残念でなりません。

 

ですが、残念なことばかりではなく、いい面もあり、

異世界アニメらしくとてつもない強さで無双するという場面がしっかりと描かれていたのですごく満足しました。

それも主人公だけでなく、その周りもめちゃくちゃ強いという気持ちの良さしか感じない戦闘描写は気持ち良すぎてイキかけますよ?

 

和風を活かせなかったり、武力以外の要素もあるのにそれを活かせなかったりと、ポテンシャルが高いのに全く活用できてない不満が多く残るアニメとなってしまっていますが、異世界アニメに求められる無双という点においては満足のいく出来だったので、需要には応えられていたかなと感じます。

仮にこれが江戸時代のような異世界を舞台に、水戸黄門のような世直しをしてまわり、ついでに商売もやってしまう!という内容であれば、一生語り継がれる新しい異世界アニメの形として伝説になっていたと思うので、自分の持つポテンシャルを活かせなかったのはほんと惜しかったと思います。

物語的にもまだまだこれからですが、2期も決定しているので、続きが気になる方は2期を待ちましょう。