『トライブナイン』
オススメ度 C
あらすじ
いじめられっ子の白金ハルと、最強のXBプレーヤーを目指すタイガ。ふたりの少年はひょんなことから、ミナトトライブのリーダー、神谷瞬と出会う。神谷に連れられてミナトトライブのアジト「Lovely Ocean」にやってきたふたりは、トライブ同士の決闘”XB”が始まる瞬間に偶然居合わせ……。何を思ったか神谷は、XB初心者であるハルとタイガに、自身の代わりにXBのゲームに参加するよう告げる。
引用元:アニメ「 TRIBE NINE (トライブナイン) 」公式サイト
©️Akatsuki Inc./トライブナイン製作委員会
どうも!やきうアニメはなんだかんだ見てしまいますね!
れおぱるレビューです!!!!
面白くないというか、不思議なことをやっているアニメでした。
最強のXBプレイヤーとして名高い神谷と出会った、ハルとタイガは、神谷率いるミナトトライブに入り、XBに触れていくという物語。
全体を通して描かれるストーリー自体は、王道に則ったものが展開されており、特に大それた事はやっていなかったので、面白くなるはずなんですが、実際は盛り上がりきれないというかなんというか。
物語の薄さというものがストーリーの進行だけで賄いきれなかったというものを感じました。
まず、物語序盤でチヨダトライブに大敗し、神谷が死亡してしまうんですが、この神谷の死というものを全くもって活かしきれていないのはどうなんだと私は思います。
創作物で描かれる主要キャラの死というものは、主人公や他の主要キャラ覚醒のトリガーとなる場合が多いんですが、このアニメはそれをやろうともせず、本当になぜ死という描写をしたのか理解に苦しむほどでした。
例えば、神谷の死を受け入れられないハルがそれを乗り越える描写だったり、神谷が目指したXBの形を継承し、そこに到達したりなど、描こうと思えばいくらでも描けるストーリーがあるため、この要素が全く活かされてないことで大幅に減点しました。
そして、その神谷の死が活かされなかった事による負の連鎖も起きていたと思います。
主人公・ハルの成長物語も描かれる本作ですが、ハルの成長過程が非常に薄っぺらいものとなっており、いつのまにか逞しくなっているような、そんな感じがしました。
ここでも神谷の死を乗り越えさせるなりなんなりしていれば深いものになっていたかも知れないので、本当に残念なことをしているなと感じさせられますね。
そんなこんなで、物語中盤はいろんなトライブと戦い、終盤ではVSチヨダトライブを再び描くという、普通に考えればとてつもなくアツいことをしていたんですが、ここにくるまでの過程が盛り上がりそうで盛り上がらないことばかりやっていたので、当然終盤でも盛り上がらないという意味のわからないことも成し遂げてしまう始末。
ここまでアツくなれる舞台が揃えられているのにも関わらず、全く活かしきれていないアニメというものもものすごく珍しい気がします。
本当に最後まで残念なアニメでした。
そして極めつけは...
XBがそもそも面白くないことです。
野球目当てで見始めた本作ですが、XBがまぁ面白くないのなんの。
ルール説明などが行われ、XB自体のルールは把握していたんですが、塁間で殴り合いが描かれるたびにちゃっちくて笑っちゃいそうになるんですよね。
それに加え、野球にある駆け引きなどもXBのルール上全て取っ払われてるので、本当に興味がそそられないものに仕上がっていましたよね。
これなら最初から殴り合いで解決しろよ!と毎週思ってました。
野球要素を組み込む意味が私には分かりませんでしたね。
と言った感じで、褒めるところがそんなにないアニメでしたが、トライブ毎に異なる魅力を持つキャラがいたり、ストーリーの進行自体は王道だったりと、楽しめる要素はいくつかあるので、興味がある方はいかがでしょう?