『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語』
オススメ度 B+
たとえば、レビューを書く前にあらすじを持ってこないと気分が乗らないようなモチベーション
都会から遠く離れたコンロン村で暮らす少年ロイド。村では一番弱いけれど物語で憧れた英雄のようになりたい彼はアザミ王国士官学校の入学試験を受けに王都へとやってきた。まずは村長の知り合いであるイーストサイドの魔女・マリーのもとを訪れ身の上話をするが、自信のなさとは裏腹に彼の語る話はどれも常識離れなものばかりで……。
引用元:Story -「たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語」TVアニメ公式サイト-©サトウとシオ・SBクリエイティブ/ラスダン製作委員会
どうも!俺、またレビュー書いちゃいました?
れおぱるレビューです!!!!
というわけで、挨拶で察した通り、無自覚最強系のアニメがやってまいりました!
今まで見てきた無自覚最強系は、俺また何かやっちゃいました?みたいな貧弱なことしか言えないヒョロガリ主人公のオンパレードでもうこりごりといったところだったんですが、このアニメは無自覚最強系の一つのゴールを見出したんじゃないでしょうか。
最強系なら最強を自覚して壮大な物語を繰り広げるのが面白いという一つのゴールが今まであったわけですが、このアニメの示すゴールはギャグでしたね。
非常に面白かったです!
主人公のロイドくんが無自覚最強系で、自分は弱いと言いながら常に行動するわけですが、ロイドくんの強さがわかるもの達が慌てふためいたり、恐れ散らかしたり、突然攻撃してきたりするギャグがまぁ勢いがあって面白いのなんの。
毎週笑いましたねぇ。
特にギャグが光ってたのは、5話と10話。
この回はテンポがめちゃくちゃ良くて、丁度飽きがきそうなタイミングでテンポ抜群のギャグ回がくるんでまぁ、面白い。
ギャグ自体は同じようなものばかりなんですが、こういう回が時折挟まれるので飽きずに毎週楽しめることができました。
ただ、一つ難点というか、言いたいことがありまして。
具体的な目的を持った途端に急に失速してしまうのがちょっと残念というか、惜しかったですね。
こういうギャグ主体で物語を進めるアニメって、フリとしてシリアスを持ってくるのはギャグに勢いが増すので大いに賛成なんですが、そのフリを回収するのに話を跨いでしまうのは良くないと思うんですよ。
シリアスなフリを使うならその話の内にギャグに戻さないと失速したまま締めることになってしまうので、見てる側からしたらなんか急につまんなくなっちゃったなという印象しか残りませんでした。
この辺ができてれば、A+あたりを狙えるほどのギャグアニメになってたと思うので、非常に残念かつ惜しかったですね。
こういうアニメは具体的な目的を持たず、ふわっとした目的に向かってわちゃわちゃしてた方が絶対に面白いとひしひしと感じますね。
無自覚最強系×ギャグという、無自覚最強系の一つのゴールを作ったと個人的に思うほどの非常に面白いこのアニメ。
1クール丸々通して描かれるのは、
ロイドきゅんしゅきしゅきクラブによる愛の物語
で、文字通り愛に溢れかえったギャグアニメとなっておりますので、気軽に見れる部類だと思いますよ!
規格外すれ違いコメディは、何回見ても飽きず、そのくだりが出てくるたびに笑えること間違いなしなので、貴方もロイドきゅんの強さに惚れちゃいますよ!?
1番やばくてはならないはずのロイドきゅんを差し置いて、周りのロイドきゅん愛が溢れるやばい連中が暴れ回る愛の物語。
見ましょう!