れおぱるレビュー

『シャドーハウス』

オススメ度 A+

 

あらすじ

 

“シャドーハウス”――そこには多くの“シャドー”とその世話係である“生き人形”たちが暮らしていた。
“シャドー”一族の少女・ケイトのもとにひとりの“生き人形”がやってくる。
最初はぎこちなかったふたりだったが一緒に過ごすうちに距離が近づく。そしてケイトは“生き人形”に“エミリコ”と名付けた。
 引用元:STORY | TVアニメ「シャドーハウス」公式サイト

©ソウマトウ/集英社・シャドーハウス製作委員会

 

 

どうも!今期も元気にCV:鬼頭明里さんに恋をする時間ですね!!

れおぱるレビューです!!!

 

非常に全体的にレベルの高いアニメで面白かったですねぇ〜!!!

まず良かったのが、この物語の世界観。

シャドーハウスにしかない完成された世界観を1話からバーンっ!と我々に押し付けてくる感じは鳥肌が立つくらい興奮しましたね。

いろんなアニメにそのアニメ独自の世界観というものが存在してはいますが、この『シャドーハウス』が持つ世界観というものは、他のアニメとは比べ物にならないほど完成されきっていて、この世界観の中でどんな物語を展開していくんだろう?っていう期待だけで前半戦を乗り越えちゃうほどの魅力があったと思います。

 

そして、その世界観の中で繰り広げられるストーリーがまた良い。

初めの方は、世界観が恵まれてるのにやけにのんびりしたストーリーで、一瞬日常系かな?とも思わせる出来ですが、話が進むにつれ謎が膨れ上がっていき、中盤では謎を解決するたびに増える謎の数々、そして物語の全貌が見えだす後半と非常にそそる展開でしたね。

しかもこの、後半でやっと物語の全貌、即ちこの物語が目指すべきゴールが見えだすのが非常に良い。

このアニメの舞台のシャドーハウス自体、煤に覆われ全貌が見えないというのが物語の至る所で描かれていましたが、ストーリーもそれに合わせ、あえて物語の全貌は見せず、シャドーハウスの全貌が見えてくると同時にゴールを提示するという流れが、世界観をちゃんと理解して物語を進めてるなと感心するほどの出来。お見事でした...

もうゴールが見えた瞬間のワクワク感と、物語の展開が意図することを理解した時の鳥肌具合がものすごく、この世界観にどっぷり浸かってしまってるなと非常に感じましたね。

 

このアニメ、世界観と物語の展開が相まってシャドーハウスという場所に実際にいるような感覚に陥ってしまうのがものすごいと思うんですよ。

OPがインストのみで、世界観というものを尊重した出来になっていて、カーテンが上がると同時に我々もシャドーハウスに引き摺り込まれていくようなこの感覚。

アニメを見ているなと。

こういう感覚に浸れるのは神アニメの特権だと思いますので、自信を持ってオススメできます。

 

物語の完結は、賛否両論が巻き起こりそうなアニオリという形になっているそうですが、原作者がifルートをアニオリとして提示しているらしく、アニメ勢の我々からしてみるとなんの違和感もないですし、原作にも手を伸ばしたくなるような素晴らしい終わり方をしていますので、終わり方という面でも何の問題もありません。

 

物語のテンポ自体、ゆっくりという印象がありますが、シャドーハウスの全貌がわからない分慎重に物語を進め、視聴者も一緒に謎を解いていき、シャドー家の全貌を知ろうという気持ちを高めながらストーリーを進めてくれるアニメなので、楽しめますよ。

あと言い忘れていたんですが、シャドーと呼ばれる人達は真っ黒で顔が見えないように描かれているんですが、身体の動かし方や喋り方で時折顔が見えるような感覚に陥ることがあって、ほんとすごいなと思いましたね。

これが何かというと、キャラクターというものを完全に生かしきっており、個性を死なせないストーリーにしているという点で本当にレベルが高いなと終始感じました。

 

どんなアニメよりも完成されきった世界観の中で繰り広げられる謎多きストーリー。

ハラハラすることもありますし、エミリコちゃんのお花畑っぷりに癒されることも間違いありません。

どうです?シャドー家の支えてみたくなりましたか?