『聖女の魔力は万能です』
オススメ度 A-
あらすじ
小鳥遊聖(タカナシ・セイ)は、ちょっと仕事中毒な20代の会社員。ある夜、残業を終えて帰宅すると突然光に包まれ、異世界の王宮に「聖女」として召喚されてしまう。ところが、現れた王子は同じく召喚されたもう一人の少女に夢中で、放置されたセイは暇を持て余す。そんな時、王宮敷地内で出会った青年・ジュードに案内されたのは薬用植物研究所。元々植物好きで研究所に興味を持ったセイは、そこで研究員として働くことになるが、薬草と魔法を使ったポーション作りで思いがけない能力を発揮することに……。
©2021 橘由華・珠梨やすゆき/KADOKAWA/
「聖女の魔力は万能です」製作委員会
どうも!皆さんそろそろ、愛の物語を欲してた頃じゃないですか??
れおぱるレビューです!!!!
ということで、愛の物語がやってきましたね!
聖女として召喚された主人公・セイが異世界でスローライフを送っていくストーリーという事でしたが、スローライフではなかったと思います。
というのも、聖女として2人召喚され、主人公の方は聖女じゃない!と放置されてしまうわけですが、それが後々面倒くさいいざこざに発展し、多少なりともしっかりとした軸に沿って話が進んでいくので、我々が追い求めるストレスフリーなスローライフではないと感じましたね。
この辺は、掲げてるテーマに沿っていないので、減点の対象になってくるわけですが、それ以外の要素が何よりも素晴らしかったと思います。
それは、愛の物語。
聖女の力というものは、愛が関係してくるというのがこの物語の最大の焦点になってくるわけですが、この愛というものを最大限に描くために、乙女ゲー方式で主人公が色んな男に口説かれるというストーリーになってるんですよね。
一見、我々には死ぬほど興味のないジャンルになっていますが、口説かれ赤面するセイを見るだけで癒されてしまうという構図が完璧に出来上がっており、ニヤニヤできるのなんの!!
そして、本命であるホーク団長との絡みは本当に必見です。
お互いに意識しまくってるので、ちょっとしたことでお互いに赤面したり、関係が発展してくると目線だけで会話するようになったり、その恋が聖女の力に直接結びついてきたりと、雰囲気作りがものすごく良くできており、愛の力を愛の力たらしめるストーリーの出来が非常によく、その辺のラブコメより刺激は少ないはずなのに、全体的な仕上がりというものがちゃんとまとまっていて予想以上に楽しめました。
最終的に、早く結婚してくれという感情しか湧かないので、オススメですよ!
こんな感じで、テーマであるスローライフというジャンルとしてみると、物足りなさを感じるものの、愛の物語要素が非常に秀でてる作品でありました。
乙女ゲー風のアニメというと、記憶に新しいところで『はめふら』などがありますが、今まで見てこなかったジャンルだけに、色んな面白さに気付かされ、こういうジャンルもありだなと思えるので、オススメできます。
愛の物語、堪能してくださいね!