れおぱるレビュー

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』

オススメ度 B

 

あらすじも拾う。

 

IT企業に勤める26歳サラリーマン・吉田。ある週末、彼は職場の先輩・後藤愛依梨へ告白するが見事玉砕。5年ごしの片思いを失恋で終えた。居酒屋でヤケ酒を呷り、同僚・橋本に愚痴をこぼす吉田。その帰り道で彼は、路上に座り込む女子高生・沙優と出会う。へべれけに酔った吉田は、家出少女の沙優を一晩泊めることにする。

引用元:ストーリー | アニメ『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』公式サイト

©しめさば・KADOKAWA/『ひげひろ』製作委員会

 

 

どうも!この3ヶ月、ぼくも女子高生を拾えないかなと思い、通りすがる全ての電柱の下を毎日チェックしていました!

れおぱるレビューです!!!!

 

今期はおっさんが女子高生に恋をする話が多いですね。

それほどまでに女子高生には魅力がたっぷりということでしょうが、これ以上そんな話をされると夢が広がってしまうのでほどほどにしてほしいものですね。

 

というわけで、アニメ化前にCMでめちゃくちゃ見たことのある作品がとうとうアニメ化されました!

女子高生を拾って同居生活を始めるっていうんですから、そりゃもうえっちな我々からしてみれば、えちえちな展開を想像するんですが、なんとほのぼの同居ライフをテーマに掲げているということで、私の大好きなジャンルである、おっさん×女の子作品じゃないのかと胸を躍らせ視聴を開始したわけですが、正直に言うと、期待外れでした。

ほのぼの同居ライフということで、いろんなことを吉田さんから学び一回りも二回りも成長していく沙優ちゃんが見れるんだろうなぁと思ってたんですが、単なる説教アニメーションになってたような気がします。

吉田さんから人生を学ぶという点においては、正しく描かれていたんですが、なんていうんでしょうね愛が足りなかったというか心温まるかなぁ?みたいなちょっと物足りなさを感じたんですよね。

というのも、沙優ちゃんが抱える過去が重すぎて途中でそれどころじゃなくなったっていうのもあるんですが、沙優ちゃんも高校生ということで、大人の一歩手前の存在として説教などをされるんで尊さというものを感じなかったんですよ。

ここは好みの問題ですが、やっぱりこういうテーマを掲げて強くなるのは、おっさん×幼女なんだなと再認識させられました。

 

そして、物語の着地点として、沙優ちゃんが現実と向き合い前に進むというものがあったんですが、これがどうも消化不良感がありました。

物語の着地点や方向性として、何一つ間違ってはいないと思うんです。思うんですが、期待した展開ではなかったんですよ。

というのも、物語の着地点が明確に決まるまでの間、吉田さんの周りで後藤さんと三嶋さんによる吉田さん争奪戦が繰り広げられ、物語のそのものが一度ラブコメに傾いてしまっていたので、急に沙優ちゃん更生物語に切り替わると付いていけなくなると言いますか、え?そっちいくの!?ここほったらかしで!?みたいな消化不良感を強く感じてしまい、物語として正しい方向に進んでいるのに楽しめなくなってしまうという不思議な現象が起こってしまうんですよ。

これなら、最初から吉田さん争奪戦というものをなくして、沙優ちゃん更生物語として最初から最後まで描いてくれた方がまだ高評価をつけたと思います。

ここだけは非常に残念でしたね。

 

道を外れてしまった少女を正しい道に戻すために大人達が優しさというものを惜しみなく注ぐ、尊い物語ではありましたが、ほのぼの同居ライフと掲げていたり、中途半端にラブコメしだしたりと、物語の途中で方向性がちょっとブレてしまい、視聴者がどっちに向いたらいいのかわからなくなってしまう本作。

描いてる内容としては、非常に尊いストーリーだと思いますが、期待を超えてくることもなく、無難にストーリーをこなすという印象が強いので、面白い!とはなりませんが、なかなか楽しめるアニメでしたよ!

今期は、女子高生に恋をするアニメとして、『恋きも』が王として君臨していたので、どうしても印象が薄れてしまった放送時期に恵まれないアニメでもありましたが、初めの導入と物語の結末部分を繋げてくるという非常に後味の良い終わり方をして、結果的に良いアニメを見たなと思わせてくれるので見てみる価値はあると思います。

沙優ちゃん役の市ノ瀬加那さんが、すんごいセリフをポンポン言ってくれるので、耳の保養になることも間違いなし。

是非あなたも、女子高生を拾ってみませんか?