れおぱるレビュー

『ドラゴン、家を買う。』

オススメ度 B

 

あらすじ

 

世界には幾万もの生命が息づいている。その生態系の頂点に立ち、最強にして至高の存在である"ドラゴン"。だが、極稀にそうでないドラゴンもいる…。家を勘当された臆病なドラゴンの子・レティ。多種多様な種族が暮らす広大な世界で、自分が生き抜くためには安住の地で暮らすしかない。「さがそう!夢のマイホームを!!」そう決心した彼は旅へ出るが、そんな家探しの道中、運悪くもドラゴン討伐を目論む勇者一行と出くわしてしまう。「…おやおや。良くありませんね。弱いものいじめは。」そう言って、窮地を救ったのは不動産屋を名乗るエルフのディアリアだった。運命の出会いを果たす1匹と1人。ドラゴンと魔王による“夢のマイホーム”探しの長い旅が、今、始まる。

引用元:STORY | TVアニメ「ドラゴン、家を買う。」公式サイト

Ⓒ多貫カヲ・絢 薔子/マッグガーデン・「ドラゴン、家を買う。」製作委員会

 

どうも!皆さん、内見やってますか??

れおぱるレビューです!!

 

非常に惜しいアニメでしたねぇ...

神アニメとクソアニメは紙一重だと体現したようなアニメでした。

というのも、扱ってるテーマが、

異世界魔物の家ってどんなの?」

というテーマなんですけど、これって近年の神アニメでいうところの『異種族レビュアーズ』と同じ異世界のニッチな視点をテーマにしているので、扱い方次第では神アニメにできるはずなんですよ。

ですが、このアニメは神アニメにはなれず、クソアニメになってしまった...非常に惜しいアニメでありました。

では、どこが悪く『異種族レビュアーズ』に慣れなかったのかという点に触れていくんですが、まず一つ目。

ニッチな視点になりきれなかった

これにつきます。

『異種族レビュアーズ』というアニメは、異世界の性事情にフォーカスを当て、それを徹底して12話まで描き切ったことが何よりの高評価につながっているわけですが、このアニメは、異世界の魔物の物件というどのアニメにも被らない素晴らしいテーマを持っているにもかかわらず、このニッチな視点を徹底して続けず変に物語にストーリー性を持たせてしまった事が1番評価を落としてるポイントになります。

魔物の家自体はいくつか描かれるわけですが、変にストーリー性があるため、内見に裂ける時間が少なく、せっかくの恵まれた舞台を活かしきれない非常に残念なアニメになってしまったなぁという印象があります。

これをもっと、第2話のようなテンポで内見を続ける事ができたら間違いなく神アニメになれたと思いますよ。

 

二つ目、

ストーリー性に話を振ってしまった分ストーリーが面白いかと言われると、面白くなかった。

これは致命的だと思います。

内見に話を持っていけない分、ここで巻き返して欲しかったのですが、たまにクスッと笑える程度と、ディアリアさんの過去話が面白い程度で他は全く面白くなく、途中非常に退屈な場面がいくつかあった為、ここも非常に残念だなと感じてしまいました...

臆病なドラゴンが主人公という事で、ストーリーの方向性は間違ってはいなかったんですが、やはり恵まれた舞台がある為、ストーリー性というものはある程度抑えてほしかったというのが本音です。

 

そして、3つ目。

ナレーションの森本レオさんが死ぬほど活かしきれてない。

これはね、1話のナレーションが森本レオさんだったので、テンション爆上がりで期待しまくってたんですが、他の話で全然森本レオさんが出てこず、期待外れもいいところでしたね。

トーマスみたいな感じで毎回前回のあらすじ的な部分で森本レオさんのナレーションを入れて欲しかった...!としか思いません。

 

と、悪いところばかりをあげてしまいましたが、このアニメ自体、面白くないわけではなく、どちらかというと面白い部類に入りますので、勘違いしないでくださいね!!

魔物の家ってどうなってるの?という視点で描かれる内見の旅は、ニッチな視点で非常に面白く、散々描かれてきた異世界もまだまだ掘り下げきれていない部分があるのだなと感心すらさせられましたから。

そして、第2話と第9話は非常に出来が良く、このアニメの強みというものを最大限活かしきってる話ですので、見応えがありますよ!!!

 

ちょっと違う視点から異世界というものを見てみたい!という、目が肥えてきた異世界ファンの皆様にはオススメのアニメとなっていますので、是非。