れおぱるレビュー

『Levius』

オススメ度 B

 

あらすじ

 

改造した義手をまとい、人体と機械を融合させて戦う「機関拳闘」。そのGrade-Ⅲクラスで無敗の連勝記録を続けるレビウス・クロムウェルは、未完の大技「スピンフック」を試合で試し続けていた。そのパンチは一撃で敵を倒す威力を持つが、側頭部が無防備になるため、伯父でありトレーナーのザックス・クロムウェルには使用を止められる。それでも試合で頑なにスピンフックを繰り出すレビウス。その姿を見たザックの脳裏にある想いが浮かぶ……。

引用元:Story & Episodes|アニメシリーズ 『Levius レビウス』

© 中田春彌/集英社 ポリゴン・ピクチュアズ

 

どうも!拳で語り合うボクシングほどアツいものはありませんね!

れおぱるレビューです!

 

ということで、ボクシングアニメなわけですが、私自身実はあまり見ないジャンルなんですよね。

あしたのジョーならアニメも全話見たことありますし、漫画も全巻持ってるんですが、それ以外のボクシングアニメをあまり見た記憶がないんですよ。

なので、非常に新鮮な気持ちで見ることができましたね。

 

とはいいつつ、このアニメの試合描写は、強敵をなんとか倒してまた次の強敵が現れ、一度は棄権をちらつかせるも結局戦う方向で進み必死にトレーニングを積み重ねるも試合では劣勢に陥ってしまうが、試合で敵の技を盗みなんとか倒すの繰り返しで、なんとなく退屈だなって思ってしまいましたね。

多分これね、主人公のレビウスが大人しめな性格であることが影響してると思うんですよ。

こういうストーリーの主人公ならがむしゃらに頑張るタイプのアツい系がスタンダードなので、どちらかというと暗めなレビウスが終始アツかなりきれなかったのが退屈に繋がっちゃったんじゃないかなぁと感じてます。

 

ただ、このアニメの凄いところはちゃんとあって、

レビウス達が住む世界ではアガルタウォーターという超蒸気?を発生させる液体をめぐって戦争が過去に起きてるわけなんですが、その戦争に巻き込まれたレビウスの過去と、現在のレビウスの成長を繋げてるストーリーは素直にアツいなと感心しました。

特に9話、母親を助けられなかった右手が今度はある人を救う為の右手になっているという描写は鳥肌が立ちましたね。

こういう、過去と現在の結び付けがレビウスの成長具合をこれでもかと表せていたので、ここだけは本当にすごいと思います。

 

正直言うと、これといって秀でた部分が無いアニメだったという印象ですが、先ほど話した過去と現在を結びつけるストーリーや、戦ってきた相手がレビウスの強さを認めて今度はレビウスに手を貸すという、ボクシングアニメならではのベタな描写は非常に面白かったので、ボクシングアニメを欲してる方にはもってこいだと思います。

決して1クールで収まるような話ではないにもかかわらず、1クールでキリのいいところを綺麗さっぱり収めてくるといういい終わり方をする数少ないアニメでもありますので、是非。