『体操ザムライ』
オススメ度 B+
あらすじ
2002年11月。大会での鉄棒競技中に落下してしまった荒垣城太郎。
城太郎はコーチの天草から、成績不振、怪我、娘の玲のことを考えて現役を引退するよう告げられてしまう。自らの引退した姿を想像できずに苦悩する城太郎だったが、玲のため、ついに覚悟を決める。
どうする!? サムライ!引用元:STORY | TVアニメ「体操ザムライ」公式サイト
©「体操ザムライ」製作委員会
どうも!おっさん×幼女が大好物すぎて頭がおかしくなりそうです!
れおぱるレビューです!!!
いやぁ!とても温かい家族愛あふれるアニメでしたねー!!!
このアニメを見る前は、バチバチにアツいスポ根が待ち受けてると思ってたんですが、いざ見始めてみるとそこには、とても心が温まる家族愛がこれでもかと詰まったアツい復活の物語がありました。
全盛期を過ぎ、落ち目を迎えた主人公が引退を考え出した頃に現れた1人の忍者がきっかけで、引退を撤回し、もう一度輝ける舞台を目指すという、ストーリー的には王道スポ根に分類されると思うんですが、このアニメはね、才能の差は練習でカバーしてやるぜ!みたいなオーバーワークは一切許さず、いろんな人の支えと諦めない心だけで、夢を実現できるんだと描いていた素晴らしいアニメでしたね。
特にね、このアニメが描く家族。
これが最高に素晴らしい。
主人公・城太郎の一人娘、玲ちゃんが亡き母親の代わりに父を支えていく構図なんですが、彼女はまだ9歳と若く、1人ではどうにもならない問題などにぶち当たっていくわけなんですがね、荒垣家の忍、レオやおばあちゃん、父親などに弱音を吐き、亡き母親のような強い女に育っていく構図がもう素晴らしすぎました。
言ってしまえば、体操の話よりも玲ちゃんの話の方が面白いまでありましたので、ここを楽しみに是非見ていただきたい。
そして、この玲ちゃんが一回りも二回りも成長して父親である城太郎の夢を一緒に追いかけて支えていく姿には涙すること間違いなしですよ。
荒垣玲という存在を残しただけでもこのアニメの大きな功績だと思います。
肝心の体操パートは、体操初心者に向けての解説などは最低限の最低限しかなく、技の種類や難易度にはあまり触れてくれないため、試合描写などどこを見ていいかわからないのは少し残念ですが、100%楽しみたいという方は、そういったところの下調べをして見てみるのもいいかもしれません。
そしてね、これだけは言いたいことがあるんですけど、荒垣家の忍であるレオの存在。
レオは天才バレエダンサーでとある理由で荒垣家の忍をやっているんですが、このバレエダンサー設定がうまく活かせてなかったのが残念だなと思いました。
例えば、城太郎の体操をより深いものにするためバレエ的な要素を組み込んだり、やろうと思えばできるじゃないですか?それをやらなかったのがねえ、どうしても引っかかって仕方ありませんでしたねえ。
ただ、レオも荒垣家の一員として城太郎を支えまくってたのは高ポイントだったので、まぁいいということにしておきましょう!
夢なんかじゃないやりたい事をやってるだけ
落ち目を迎えようが、必死に努力して周りの人たちの支えをちゃんと受け止め、それを力に変えればもう一度輝ける。
そんな素晴らしいストーリーが見れる本作。
スポ根要素にエモすぎる家族愛が追加された深みのある作品で、夢に向かって頑張る人たちを応援してくれるかのようなアツいストーリーは必見です。
荒垣玲という存在は絶対に見ないといけませよ!