『魔女の旅々』
オススメ度 A
あらすじを書くのは誰でしょう?
———そう、私です!
イレイナは『ニケの冒険譚』を読み、 魔女になって旅をする夢を抱く。 試験に合格し、あとは他の魔女に弟子入りして 一人前になるだけなのに、どの魔女からも
門前払い。 遂に怪しげな「星屑の魔女」に弟子入りを
頼むことにする。© 白石定規・SBクリエイティブ/魔女の旅々製作委員会
毎期欠かさずアニメの感想を書き続け、書くたびに進化を重ねていき、可憐で優雅で美しい14歳オタクは一体誰でしょう?
———そう、私です!
れおぱるレビューです!
ということで、どうも、美しい私です。
いやぁ素晴しい物語でしたね!
旅物語ということで、旅物語といえばロードムービー!一期一会を大切にした非常に尊い話が見れるはずだ!しかも最近乗りに乗ってるC2Cが制作ということでこれは見逃せねえ!!!というスタンスで見始めたわけですが、まぁいい意味で裏切ってきましたねぇ!
まず触れたいのが、このアニメにおいて特徴的な要素。
傍観者イレイナの存在ですよね。
主人公のイレイナは、魔女見習いに最年少でなってしまうという才能に溢れかえった存在でありましたが、いざ旅を始めてみると、自分が被害に遭うまでは傍観者の立場を崩さないという徹底ぶりがまぁ印象に残りました。
元々自己肯定が歩いているような性格のイレイナですので、よくよく考えてみればまぁそういう立ち回りになるよなと思うんですけども、やはりこれは物語なので自分の利益を顧みず、目の前で起こる問題に片足を突っ込んでみたりするものじゃないですか?
それをね、ふーんそう。みたいなスタンスで傍観するのが非常に良かったと思うんですよ。
視聴者も言ってみれば、イレイナのその旅を見届ける傍観者である為、同じ傍観者のイレイナの気持ちが非常に伝わるというかなんというか、イレイナの喜びや悲しみの感情が手に取る様に伝わってくるんですよ。
1番感情移入ができた話は、第9話。
お金がないからという事情でとある問題に触れるイレイナの話なんですが、結果的に何もできずにその場から逃げだし泣いてしまうという結末を迎える話なんですが、これは効きましたね...
正義の味方ではなく1人の旅人としていろんな国を訪れ続けたイレイナは心も身体も魔力も強くなっていたのにも関わらず逃げだしてしまいたくなる様な出来事、この時の気持ちが我々視聴者にも痛いほど伝わってきて、気がついた時にはイレイナと共に涙を流してしまうという状態に陥ってしまいますよ。マジで。
そして、この話だけではなく、第3話と第4話。
この話もすごかったですね。
他人を思って取った行動は必ずしもいい方向に進むわけではないという結末を傍観者イレイナが見届けたり、思い描いているものとはかけ離れた結末が待ち受けていたりと、尊い話とはかけ離れた悲しい話をやってのけるのも、この作品の素晴らしいところでありました。
ただ、悲しい話だけではもちろんありませんよ!!
旅物語といえば、出会いと別れ、一期一会の出会いを大切にするロードムービーと1番最初に話しましたが、この物語はですね、再会を非常に大切にしている尊い物語でもあるんです。
2話で出会う1人の魔女見習いサヤちゃんが、イレイナがずっと憧れていたニケに繋がる重要な人物になってくるのがもう尊くてですね...
この2人の再開が描かれる話が作中数多くあるのも本当に素晴らしかった。
出会いと別れの物語を謳っているだけあって、一度限りしか出てこない人物も数多くいるわけですが、不思議な縁で繋がれた人物とは広い世界の中で幾たびも再開し、非常に繋がりという部分を大切にしている物語だなぁと無限に尊い気分にさせてくれてすごく面白かったという印象が強いですね。
それでは、そろそろまとめたいと思っているのは誰でしょう?
———そう、私です!
ということでまとめますね。
一言で言うならば、出会いと別れと繋がりの物語。
この世界に人が存在するだけストーリーは生まれ続けるという一期一会を大切にした素晴しい物語と、旅人である以上どうすることもできない悲しい物語であったり、広い世界を旅している様で世間は意外と狭いという繋がりの物語でもある本作。
最近れおぱるレビューが絶賛しているC2C制作アニメということもあり、作画は非常に安定するどころか、魔法を使うシーンは美しさに磨きがかかっており、C2Cが更なる進化を遂げてきたなと実感することもできます。
だから私言いましたよね?C2Cの時代が来るんだって!!!!
旅の道中、いろんな人や問題に触れることになるイレイナの傍観者ぶりや、メッセージ性の強いお話、イレイナが問題に介入しどう立ち回っていくのかなどなど...笑いもあるし涙もするし、ガチレズに追いかけ回されるなど、旅物語ならではのいろんな話が見れる素晴しい作品なので非常にオススメです。
このレビューを見て少しでもこの作品に興味を持ったのは誰でしょう?
———そう、貴方です!
是非見てみてくださいね!!!!