れおぱるレビュー

『けものフレンズ』

オススメ度 SS

 

あらすじ

ジャパリパークで元気に暮らすサーバルは、ある日、名無しの迷子と遭遇。「かばん」と名付けられた迷子の“正体”を突き止めるため、張り切って図書館を目指すことに…!

引用元:けものフレンズプロジェクト|公式サイト

©けものフレンズプロジェクト

 

えぇ、レビューを書くつもりでしたが、ここで番組を急遽変更して

プロジェクトR〜けものに惹かれたオタク達〜」をお送りします。

完全に深夜のテンションです。許してください。

 

プロジェクトR

 

(地上の星が流れる)

——なぜこのアニメがここまで盛り上がりを見せたのか、何にオタクが惹かれたのか、1話地点では誰も予想ができなかった物語の展開、人気の理由。それを確かめるべく我々は立ち上がった——

プロジェクトR

どうも、こんにちは。司会のれおぱるです。今回はれおぱるレビューを中止し、急遽「プロジェクトR〜けものに惹かれたオタク達〜」をお送りすることになりました。今回はゲストにしんざきおにいさんをお招きして番組を進行していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。それでは早速VTRを見ていきましょう。

 


—17年1月某日—

我々はサバンナ地方へと向かった。

どうやら炎上しているようだ。

飛び交う入園者からの罵声の数々...

「低予算乙w」「声優棒すぎw」「体感3時間」「開始5分で切ったわw」などなど。

飛び交う罵声は後を絶たなかった。勿論、我々も例外じゃない。完全に"作品"ではなく"エンターテイメント"として楽しんでいた。あまりのクソさに驚きを隠せず道連れまで作ろうとしていた始末だ。ジャングルに行くまでは...

——ジャングル地方——

我々にとって完全に"エンターテイメント"と化したこのアニメに魅了された我々はジャングルの奥地へと足を進めた。サバンナとは違い明らかに入園者が少なくなっている。この時のニコ動での再生数は150を超えたあたりだった事を記憶している。

ジャングルを進むにつれ、我々は気づいてしまったのだ。「これは"エンターテイメント"じゃない。"作品"だ」と。

我々はなんという過ちを犯してしまったのだろう。面白半分で罵声を浴びせていたサバンナとはまるで違う。

ヒトの頭脳と獣の得意分野で物語を進めていく非常に面白い"作品"だ。

我々はすぐさまパークから離れていったオタク達を呼び戻した。だがしかし。現実はそう簡単に進むわけでもない。1話で心を折られたオタク達が戻ってくる理由がなかったのだ。我々もどこがどう面白いから戻ってきてと説明さえ出来ない状態だった。悔しい。

——高山——

未だに入園者数は増える傾向になかった。

今回はジャングルで見つけたバスに使う電池を充電するため、山頂にあるジャパリカフェに向かうようだ。

途中おかしな歌を歌うトキと遭遇した。どうやら上まで連れていってくれるようだ。

ジャパリカフェに入るや否やツバを吐き捨てる店主に遭遇した。

ここで我々は改めて思ったことがある。「間違いない。このアニメは凄く面白い」と。

動物の習性などがよく再現されており、勉強にもなる素晴らしい"作品"だ。我々は再びパークから離れたオタク達に呼びかけた。

戻ってこなかった。悔しすぎる——。

 

〜プロジェクトR

 

——砂漠地方——

我々は割り切った。適度に声かけをしながらこのアニメを楽しもうと。合わなかったものにそう易々と戻ってくるわけがないのだから。

得意なことは個人個人で違う。そういったことがこのアニメでも謳われているように、強要はいけない。

そう心に誓った矢先、砂漠地方で物語の核心を突く出来事が起こってしまったのだ。——これはただの"アニマルプラネット"ではない。我々はまだこの作品を甘く見すぎていたのだ。この作品は"ディスカバリーチャンネル"だったのだ。

何を言っているのかわからないと思うが、我々も何をされたかわからなかった。ただただ、湧き上がる胸の高鳴りが抑えきれなかった。

——湖畔——

パークの様子がおかしい。

パークに入場する前からパーク外で異様な盛り上がりを我々は確認したのだ。

そう、我々が成し得なかった"けものフレンズ"の魅力を上手く伝える事が出来る者が現れたのだ。

一体どうなっているんだ?サバンナでトラウマを植え付けられた視聴者が続々とパークに帰ってきては、「たのしー!」「すごーい!」を連呼している。サバンナで罵声を浴びせていた者も挙って連呼しているのだ。

「腐っても根はミーハー」がモットーの我々も例外ではない。「たーのしー!」と連呼した。

この時のニコ動の再生数は軽く3000を超えていた。150を超えたあたりの時とはまるで違う。パークが入園者で賑わっているのだ。

そう、我々は一足先に物語の本筋とも言える、パークに彩りが戻っていく光景を目の当たりにしたのだ。

——嬉しかった。みんなでワイワイこのアニメを観れる事がなにより嬉しかったのだ。

「IQが下がるアニメ」として人気を博したこの作品に我々も更に惹き寄せられていった。

——平原——

いよいよこの旅も折り返しに差し掛かっていた。そして、この平原地方で衝撃的な言葉が飛び出した。

"ヒト"だ。そう、この物語の主人公は明らかに"ヒト"なのである。

タイトルで"獣"と謳っていながら、主人公は"ヒト"なのだ。

この平原以降から"ヒト"について触れる機会が多くなる。

 

〜プロジェクトR

 

えーここでですね、一旦この物語のもう1人の主人公「サーバルキャット」について、しんざきおにいさんから解説をいただきたいと思います。

たまどうぶつこうえんしんざきおにいさん(とうきょう)「サーバルはですね、基本的にはアフリカのサバンナと言われる地域で過ごしてまして、若干ゃ草が生えてるところなので、そういったところで歩きやすいようにサーバルは細長い個体で。あと耳も大きいので、遠くの音を聞こえるように。

ジャンプ力ぅ...ですかねぇ...高いところにスッとジャンプできる動物でして。高いところが好きなので、軽々と、1m2mは余裕でジャンプしてくれます。

ありがとうございました。

それではVTRに戻りたいと思います。

——ジャパリ図書館——

この旅のとりあえずの目標、図書館に到着した。

そこで告げられた事、それは———

ヒトが絶滅している、もしくはこのパーク内から姿を消しているという事だ。

しかし、主人公はヒトである事は変わりないのだ。

ここからの目標はヒトの生息域を探すための旅となる。

——ペパプライブ——

この旅の箸休め的な回だ。

相変わらず動物の特徴を踏まえ物語が進行していく。

PPPは3代目らしい。

そして、ヒトが最後に目撃された場所を聞き出すことに成功した。港で最後に目撃されたらしい。

——雪山地方——

パーク内の様子がサバンナの時とはまるで違う。

すれ違う人すれ違う人皆、物語の終着点がどのようになるのか話し合ってる。

そう、明らかにヒトが残していった物が沢山出てきているからだ。

しかも、この旅の敵とも言える存在のセルリアンの誕生過程まで明らかになっている。

サバンナの地点で誰がこんなに考察で盛り上がる事を予想できただろうか...始めは物好きが見るアニメとまで言われていたアニメに皆真剣に考察しているのだ。

ヒットした当初の売り文句は「IQが下がる」だった。しかし、本当にIQが下がっているのだろうか?寧ろ逆だ。

IQを上げて考察するためのアニメだ。

——ロッジ——

またもや物語が急激に動いてしまった。

このアニメの原作はゲームらしい。そのゲームのサービスは終わっているのだが、なんとそのゲームに出てきていたキャラクターが登場してきたのだ。

一見ゲームを知ってた人向けのサービスだと思うかもしれないが、違う。

どうみても物語のキーパーソンだ。

偶に音声だけで出演はしていたが、映像で出演したのはこれが初めてだ。

——セルリアン——

ヒトが最後に目撃された港に到着した途端、凄まじい音が聞こえてきた——

セルリアンだ。

図書館に到着して以降の目標はヒトの生息域を探す事。だったが、何か忘れてないだろうか。

そう、この旅の敵とも言える存在、セルリアンだ。

なんと、ラスボスのセルリアンが出てきたのだ。

しかし、物語の主人公は立ち向かっていく。彼女の名前はカバンちゃん。その名の通り、背中にはカバンを背負っている。

そのカバンの中身こそ、この旅の思い出だ。カバンから取り出される物を見るたび「あぁ、あの時使ったアイテムだ」と思い出させてくれるものばかりだ。

しかし、ラストの展開でパーク入園者は度肝を抜かれる...

我々に出来る事、それはもう、監督を信じることしかできなくなってしまった。

サバンナの時点で誰が予想できただろうか。パーク入園者が1週間後を待ちわびているんだ。それも、少数じゃない。大勢の人間が続きを待ちわびている。

——遊園地——

港で起こった事件から1週間がたったが、パーク入園者の期待と希望は計り知れないくらいに膨れ上がっていた。

積み上げてきたものがやけに涙を誘うんだ」EDの歌詞だ。このフレーズがこれほどまでに会う最終回があっただろうか。

思い返せば色々なことがあった——

サバンナでの罵声の数々...一気に入園者が減ったジャングル〜砂漠の期間。

彩りを取り戻した湖畔。

平原〜ロッチまでの考察の数々、解き明かされていく過去。

数々のフレンズ達に支えられ、知恵を貸し続けてきたこの冒険もクライマックスだ。

————前が見えない。

頰を掠めるように暖かい水滴が下へ下へと落ちていく...涙だ。我々は涙を流しているんだ。

出会いは別れ。この旅では"一期一会"というものに重点が置かれている。

数々の出会いと別れを繰り返してきた我々には各地各地に様々な思い入れがある。

「あぁ、あの地方ではこういう風にがんばったよな」というものが頭を駆け巡る...

各地にいたフレンズが一斉に集まりだした。もう、我々は泣くことしかできなかった。フレンズ達の顔を見ただけであの時の事を思い出す...

「本当の愛はここにある」OPの歌詞だ。———その通りだった。

カバンちゃんと共に支え合ってきたフレンズ、そしてラッキービースト。

誰もが愛で満ち溢れている。

 


サバンナで離れていって、途中で戻ってきた視聴者にも暖かく迎え入れてくれる。それが『けものフレンズ』なのだ。高らかに笑い笑えばフレンズだ。

我々が冒険してきたこの3ヶ月、目にしたものは愛に満ち溢れたものばかりだった。

——けものフレンズ——

オタク達がこのアニメに惹かれた理由。その一つの理由として"低予算"というものがあると感じました。

低予算なので、作画でストーリーを騙す。ということが出来ないんですよね。

全く動かないシーンなんかがあるにも関わらず、ストーリーが予想以上に面白いから惹かれた。というのを感じましたね。

もう一つ、"コンテンツとして最後の砦"だった。

この作品はメディアミックスです。そうです。原作が無いんですよ。だから考察が盛り上がるんです。

アニメの元となったゲームもサービス終了しちゃってますからね。もう誰も先の展開が予想できないんですよ。本当に何もなくなった状態から始まったアニメなので、最後の砦だったのかなぁと。

えっと、途中で文章がおかしくなってる部分があるんですが、制作に2週間かかった事もあって、書いた日にちがバラバラなんですよね。その時その時のテンションで書いてるんで、その辺は大目にみてくださいwあ、あと!上手いこと言おうとして結局何も思い浮かばずに放置してる部分があるのでその辺は目を瞑ってくださいw

まぁ、アレですよね。今回はレビューじゃなくて結構ふざけて書いたんですけど、視聴期間中の私の心境なんかも入ってたりしますねw

まだまだ見返してみれば、付け加えたい部分とかもあります。本当にけものフレンズが好きだったんだなぁと思い返しながら書いてたんですが、1〜4話辺りまで勧めても勧めても誰も戻って来てくれなかったことなんかを今でも根に持ってたりしてますよw

でもまぁ、今後こんなレビューを期待されてもアレですので本当に今回だけのものとなります。


ここまでお粗末な文章に付き合ってくださった方、本当にありがとうございました。