『組長娘と世話係』
オススメ度 B
OP: B
ED: C
作画: A
わちゃわちゃ: B
夏らしさ: C
あらすじ
その暴力性から、『桜樹組の悪魔』と極道からも恐れられる、桜樹組若頭・霧島透。
ある日、霧島は組長に呼び出されて――組長の一人娘である、桜樹八重花の世話係を命じられる。
人見知りで、なかなか心を開いてくれない八重花にどう接していいものか、当惑する霧島。そんな時、八重花が隠していた授業参観のお知らせを見つける。
授業参観の日付は今日……。そこで霧島が取った行動とは――引用元:STORY(ストーリー) | TVアニメ「組長娘と世話係」公式サイト
Ⓒつきや・マイクロマガジン社/組長娘と世話係製作委員会
どうも!おっさん×幼女あるところにれおぱるレビューあり!と言えるように頑張ります!
れおぱるレビューです!!!
兼ねてより、私が大好きだと豪語するジャンルである、おっさん×幼女。
今期もその枠があるということで放送前から期待をめちゃくちゃ膨らませていた本作でしたが、正直に言うと、期待を超えてくることはありませんでしたね。
面白くなかったと言うわけではないんですが、唸るほど面白い!と言うわけでもなく、最終的には普通かなという感想に落ち着いてしまったのは悔しさすら感じました。
桜樹組の若頭である・霧島透が組長に呼び出され、人に対する思いやりの心が欠けているとして、一人娘の桜樹八重花の世話係を命じられ、どう接したらいいのかわからない霧島は...というお話。
設定自体は私の大好物である為、オイオイ...これ優勝頂いたなオイ...と勝ちを確信していたんですが、蓋を開けてみれば、ほのぼのにストーリーを振りすぎている印象があり、私が求めているエモさが全然足りなかったなと感じました。
本作がメインで描いていくことは、
①霧島が八重花ちゃんを通して学んでいく思いやりの心
②八重花ちゃんにぽっかりと空いた穴を埋めてくれる霧島を本当の家族のように扱っていくこと
の2点だと私は捉えているんですが、①に関しては最初から霧島が心を開きすぎな印象があって、それが原因で霧島と八重花ちゃんの関係性がもう一歩深い場所に辿り着けなかったのではないかなと感じています。
というのも、おっさん×幼女というジャンルでは、おっさん側が不器用であればあるほど良いとされているジャンルなのにも関わらず、霧島がなんでもそつなくこなしてしまうタイプだった為に、簡単に八重花ちゃんをデレさせることができているんですよね。
これは一見素晴らしいことのように感じますが、大きなエピソードを挟まずにしてそのような関係性になってしまうことは、このジャンルが大好きな私からしても不本意な形なので、良くなかったかなと思っています。
霧島をなんでもそつなくこなすタイプのまま話を進めるのであれば、霧島と八重花ちゃんの出会い、スタート地点をもう少しずらしたところから始めていただければ、私の好みにはドンピシャで突き刺さっていたので、
例えば、霧島には昔の描写に出てくる霧島のようにもう少し尖った存在として登場してもらい、誰も霧島の心を開けない状態で八重花ちゃんが霧島を変えていく存在として描かれるようなスタートライン。
こういうのが見たかったかなと個人的には思います。
②に関しては完璧でしたね。
八重花ちゃんは父親が組長で忙しく中々相手をしてもらえず、母親に関しては事故で意識不明という心に穴だらけの環境が既に整っていましたから、霧島や桜樹組の面々に愛情を注がれ、心に空いた穴が塞がっていく様子が見事に描かれており、心温まるを通り越して沸騰していたと思います。
それぐらい八重花ちゃんの心の変化というものは抜きんでたものを感じられ、それがこの作品特有のほのぼのに繋がり結果良いアニメだなと思える要素にもなっていたので、素晴らしかったですね。
基本的に本作の仕事は毎週かわいい八重花ちゃんを映し出す事である為、ヤクザの組事務所が舞台といっても、簡単に物騒な事が出来る環境下ではなかった為にほのぼのに舵を切らずを得なかったので、ほのぼの全開だった事は悪いことではなくむしろ良い事だと感じます。
ただ、おっさん×幼女作品にしてはエモさという部分が足りなかったなという印象は拭えないのも事実。
おっさん側を不器用にしまくれる環境はこれでもかというほど整っている組事務所という設定なので、その辺はもう少し霧島を尖らせて欲しかったなと強く感じてしまいます。
ヤクザの組事務所という物騒な環境が舞台の中で繰り広げられるほのぼのとしたエピソードの数々は、舞台が舞台なのでほのぼのパートがより強調されているように感じ、毎回癒されるので素晴らしいですよ!
ヤクザらしい抗争もしっかりと話の中に組み込まれていたりするので、楽しめると思います!