れおぱるレビュー

『くノ一ツバキの胸の内』

オススメ度 B+

 

OP: S

ED: B

作画: S

わちゃわちゃ: S

 

あらすじ

 

人里離れた山の奥深くで、ときに厳しく、ときに和気藹々と修行に励んでいるくノ一集団「あかね組」。その中で戌(イヌ)班に所属するサザンカアサガオが、夜中にこっそり寝床を抜け出し、どこかへ向かいました。戌班班長のツバキはふたりを捕まえ、抜け出した理由を問い質します。すると、「男をぶっ倒すため」と答えました。

引用元:STORY | TVアニメ「くノ一ツバキの胸の内」 公式サイト

©2022 山本崇一朗小学館/製作委員会の胸の内

 

どうも!14歳JCなので、このアニメにもなんなく立ち入ることができます!

れおぱるレビューです!!!

 

からかい上手の高木さん』で有名な山本崇一朗先生作品ということで、放送開始前から期待値が膨れ上がっていた作品でありましたが、初恋をじっくり描く『高木さん』とは打って変わってまったく違った作風と言っていいのかわかりませんが、いい意味で期待を裏切ってきた作品でした。

 

山奥で暮らすくノ一集団「あかね組」を舞台に、ツバキを軸にしてあかね組の日常が映し出される物語。

一言で言ってしまえば日常系ですが、描いているものは非常にレベルの高い日常系だったのではないかと感じています。

本作の特徴の一つと言えば、キャラの多さですが、全キャラ余すことなくしっかり描いてくるエピソード構成の仕方は素晴らしかったですね。

また、一度掘り下げたキャラを他のエピソードにも関与させ、わちゃわちゃの部分がより一層良いものになるキャラの動かし方も個人的に非常に好きな描き方で、これぞ日常系だ!と自信を持って言える出来になっていました。

ですが、やはりキャラの多さが欠点になる部分も少なからずあったのは事実で、

全キャラの性格を覚えられたのかと問われると頷けないのが正直なところではあります。

そして、掘り下げ方もメインになるキャラを中心にという感じですので、他のキャラがそれなりの映し出し方しかされない格差も見受けられたので、その部分はよろしくなかったのかなと感じます。

 

メインテーマである、ツバキの胸の内部分ですが、ここは個人的に終始乗り切れなかったなのいうのが正直な感想です。

今まで見た事もなかった男という存在に対して、妄想であったり憧れを日々募らせていくツバキが随所で映し出され、その感情が恋に近いものであるということまで判明しているんですが、見た事も会った事もない男に対して恋心を抱き取り乱してしまうという設定は無理があったんじゃないかなと感じますし、それをやってるツバキが言い方が悪いですが、アホにしか映らないので、終始乗り切れませんでしたね。

仮に1話の冒頭だけでもいいので、男をチラッと見かけただとか、男の里からやってきたリンドウが男の娘だった!?みたいな描写があれば、その部分もより一層盛り上がっていたと思いますし、日常系として非常に良い作品ですので、そこにツバキのラブストーリー要素も上乗せできれば更に良いものになっていたとも思います。

 

このように肝心の胸の内部分がどうしても納得できないなと感じてしまったので、B+と評価は割と低めに設定してはいますが、良いアニメだということは事実ですので、いかがでしょう?

個人的に一番好きなキャラはモクレンですので、モクレンが活躍するいろんなシーンを見ていただきたいです。

また、各キャラを映し出してきた1〜12話の総決算とも言える最終回・13話はあかね組が一堂に会するお祭り感があって非常に良い楽しいものになってましたよ。

あと、EDですが、各話フォーマットは同じでも作詞作曲を変えてくるという面白い取り組みをやっていたのは新しさを感じ良かったですね!

個人的には、固定のEDがあった方が良い派ですが、こういう取り組みがあれば毎週の楽しみが増えるので、この辺の注視して見ても良いと思います。

これからツバキが更に募らせる男への想いと、あかね組の日常、長期的に見たいなと思える作品ですので是非。

あ、男は禁制で💦