れおぱるレビュー

『映像研には手を出すな!』

オススメ度 A+

 

あらすじには手を出すな!

 

アニメーション制作を夢見る高校1年生の浅草みどりは、同級生の金森さやかとともにアニメ研の上映会へ。 すると、カリスマ読者モデルとして知られる水崎ツバメが声をかけてきた。水崎はなぜか黒ずくめの男たちに追われていた。 浅草と金森は彼女を助け、男たちを撃退する。そして2人は水崎が意外にもアニメーター志望であることを知る。 浅草と水崎の即興での合作が始まり、意気投合した3人の前に「最強の世界」が広がっていく…。

引用元:STORY|TVアニメ『映像研には手を出すな!』公式サイト

© 2020 大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会

 

 

どうも!れおぱるレビューには手を出すな!れおぱるレビューです!

 

いやぁ、素晴らしいアニメでした。

このアニメは、女子高生3人で構成される映像研究会がアニメを作っていくというお話なんですけど、このアニメを作っていく過程が最高に面白くて、楽しいアニメでした。

主人公である浅草氏が街にある変な設備とか変な建物から想像力を膨らませてイメージボードを書き上げてそれがアニメになっていく!って感じでストーリーが進んでいくんですけど、まずこのイメージボードからアニメに入っていくって感じが新鮮で、我々が好きなアニメに対してまた一つ新たな観点からアニメを楽しめるようになったなって感じがします。

で、このイメージボードなんですけど、これがまた凄いんですよ。

日常の些細なものからどんどん想像を膨らませて、イメージボードを書き上げ、最強の世界を作っていくんですけど、この最強の世界を視覚的にも聴覚的にも楽しめるように映像化されていく様子がね、本当に楽しくて仕方がありませんでしたね。

例えば、3話の部室を修理していく流れで宇宙空間を想像してみんなで妄想の世界に入っていく描写なんかは、宇宙空間だからこそできる設定や宇宙空間だからこそできない設定などが事細かにイメージボードに書かれていて、イメージボードの奥深さに感心してしまいました。

 

そして、このアニメはまだまだ凄いところがあって、実際にアニメを作って学校の生徒やいろんな人に作品として展開していくんですけど、その上映会の様子の描き方が半端ないんです。

実際に会場に戦車が登場したかのような臨場感とか、戦車が放った砲弾の迫力なんかが実際に伝わっているようなシーンが描かれていて、視聴者もその場にいるかのような臨場感が味わえるそのシーンは見所です。

映像研が作った映像は実際に作中でも流れるので、制作中に行き詰まっていたシーンなんかが流れた時はおおっ!ってなりますよ。

あっ!あと、制作中に行き詰まっていたシーンで思い出したんですけど、このアニメはですね、

"わかる人にはわかる"

っていうプロのこだわり抜かれたシーンが盛りだくさんで、作中でも実際にそこを意識しながら作るんですけど、その作ったシーンが流れで実際に"わかる人"がわかった時の回収なされ方がもうえげつなかったですよ。

特に見て欲しいのが7話と8話で、作画した人の癖やこだわっているポイントが作中の作品内でちゃんと描かれているところには感動します。

この作中内で登場する数々の拘りは、今後見るアニメの注目するポイントが増えていきそうで更にアニメが好きになれること間違いなしです!

 

 そろそろとっ散らかってきたので、まとめます。

イメージボードという観点からアニメに注目していく、目の付け所が一味も二味も違う本作。

イメージボードの観点からとか、演出の観点からとか、作画の観点からとか、はたまたプロデュースの観点からとかいろんな角度からアニメーションを見ていくので、アニメーションに対する関心がガラッと変わること間違いなしです!

視覚的な演出や聴覚的な演出など、プロが拘っている"わかる人にはわかる"を徹底しているアニメなので、このアニメを見ると見ないとでは今後のアニメライフが変わっていきますよ?

ちょっとした妄想こそが、最強の世界を作り上げていく鍵だと、想像力の大切さも学べ、いろんな人の力を借りてアニメを完成させ、みんなでワイワイしながら反省会をするという、物作りの面白みも存分に味わえる素晴らしいアニメなので、オススメです!