れおぱるレビュー

『出会って5秒でバトル』

オススメ度 B

 

描き始めめ1秒であらすじ

 

ゲームが趣味の高校生・白柳啓は日常に退屈していた。そんなある日の通学途中、突然謎の男に襲われる。とっさの判断力で撃退するも、直後に現れたマジシャン風の女・魅音によって無残にも殺されてしまう。目が覚めると、謎の施設に集められていた啓。魅音に「能力」の実験モニターとしてプログラムに参加してもらうと告げられ、過酷な能力バトルに巻き込まれてゆく。そして啓は決意する、「このゲームを遊び尽くす」と。
 引用元:TVアニメ「出会って5秒でバトル」公式サイト

© 2021 みやこかしわ,はらわたさいぞう,小学館/出会って5秒でバトル製作委員会

 

 

どうも!デスゲームの時間です!

れおぱるレビューです!!!

 

期待外れなアニメでした...

そもそも、私はデスゲームというジャンルに期待などあまりしないんですが、本作には期待せざるを得ない状況が揃っていたので、物語中盤から大いに期待して毎週観ていたわけですが、ストーリーが期待を超えることがなく終わってしまったので、残念だなというのが今の率直な感想です。

ですので、今から私が期待した・期待せざるを得なかったという状況について長ったらしく語っていきます。

 

まず、物語の序盤というものは、それぞれに能力が与えられ殺し合っていただきます!の発表の後、1on1や5on5などをやっており、この辺については特段何もいうことがなく、面白くもないですし、面白くなくもない所謂無難な導入だなぁと言った感じで見ていたので、この辺ではまだ期待すらしていなかったのですが、問題は物語中盤から。

物語中盤では、赤チームと緑チームが敵対しているフィールドに降ろされ、2つのチームが今にも殺し合いを始めようとしている最中主人公達が緑チーム入りするわけですが、ここで期待せざるを得なかった条件というものが揃っていて、それは、

・頭を使って戦う主人公

・主人公の能力

・緑チームは弱い能力者の寄せ集め

・赤チームは強能力が集まってる

というものがあるんですが、この条件を見てまず思い浮かべる今後の展開というものは、接戦で緑チームが勝つという締め方ですよね。

締め方的にはそういう締め方を出来てはいたんですが、そこに至るまでの過程がまぁ期待外れでした。

・頭を使って戦う主人公

・主人公の能力

この二つの要素で予想される展開というのは、主人公は「相手が思い浮かべる能力」を使える能力ですので、巧みな頭脳戦によって有利な能力を引き出し勝つということ。

この二つに至っては全体を通して徹底的に描かれていたので、特に文句はなくまぁまぁ期待通りな描き方でしたが、後半2つの

・緑チームは弱い能力者の寄せ集め

・赤チームは強能力者が集まっている

が物語的に全く活かせてなかったのが残念で仕方ありません。

主人公はが力任せに戦うタイプではなく、頭脳派、そして緑チームに所属しているということで、赤チームとの戦いは弱い能力者達をどれほど活かせるかが物語的に鍵になってき、赤チームは強能力者の集まりなので、力任せに突っ込んでくる事が求められてくるわけなんですが、あろうことか本作は、弱い能力者達を活かす事なく、主人公が自分の能力のゴリ押しで勝利を掴み取ったんですよ。

赤チームは頭脳派もいましたが、大方期待通り力任せで戦っていたので、緑チームの戦術というものを本当に楽しみにしていたんですが、蓋を開けてみれば主人公の俺TUEEEが展開されるばかりで弱い能力者達は置いてけぼり。本当にがっかりする戦い方でした。

普段ですと、俺TUEEEは見せ方によって面白いんだと称える当レビューですが、それが許されるのは異世界を舞台にしているようななろう作品です。

俺TUEEEが見たければ我々はなろう作品で補っているので、本作にはそういう事を求めておらず、本作で見たかったものは、弱い能力者達が強い脳筋能力を圧倒するようなそんなバトルが見たかったので、期待外れもいいとこだなと本当残念な気持ちで最終回を迎えました。

 

あと、全体的にクオリティが低かったのも良くありませんでしたね。

めちゃくちゃ綺麗な動き回る作画でやれというわけではありませんが、所々気になって仕方がないような作画だったので、もう少しクオリティを上げて欲しかったなぁと思いました。

 

唯一、このアニメでの収穫はチョロイン・優利ちゃんです。

こういうデスゲーム系ではヒロインのキャラ立ちが蔑ろにされてしまう事が多いですが、優利ちゃんはそれはもう丁寧にチョロインとして仕立てられており、一挙手一投足に恋をしてしまうかのような言動、そしてCV:愛美さんの声が非常にマッチしていたのが大変素晴らしかったです。

今後はチョロイン役CV:愛美で溢れかえればいいなと思えるような今期No.1ヒロインに出会えますので、それだけを理由に本作を視聴してもいいかもしれません。

 

こういう系統のアニメで記憶に新しいのは『ダーウィンズゲーム』などがありますが、やはり『ダーウィンズゲーム』が突出した存在すぎて、これを超える作品は中々出てこないんだなと思い知らされるような出来でありました。

ジャンル自体、見る人を選んでくるような内容になりますが、主人公の能力の突き詰め方などは全体を通してしっかり描いており、主人公の能力の突き詰めについては、求めているそれ以上の事をやってくれますので、その辺に至っては楽しめるかもしれません。

あと、言い忘れてましたが次回予告にものすごく気合が入ってるので、視聴する際は次回予告までしっかり見てくださいね!

 

『ダーウィンズゲーム』