れおぱるレビュー

『異世界食堂2』

オイシサ度 おかわり!!

 

いらっしゃいませー!

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東大陸語は読めますか??

それでは、こちらあらすじになっております!

ご注文がお決まりになりましたらお呼びください♪

 

ゴブリン退治の依頼を請けた傭兵のヒルダ。 一匹狼の彼女は、クロスボウを片手に一人ゴブリンの群れを討伐し、その巣で巨大な扉を見つける。 扉をくぐると、不思議な料理屋「異世界食堂」に迷い込んでしまう。

引用元:STORY&MENU|TVアニメ「異世界食堂2」公式サイト

©犬塚惇平主婦の友インフォス/「異世界食堂2」製作委員会

 

お待たせしました!

ご注文の、れおぱるレビューです♪

 

17年夏に放送された『異世界食堂』の第2期、非常に素晴らしかったですね。

異世界食堂』の2期があるって知った当初は、飯作画と食レポだけで成り立っててストーリーはどちらかといえば単調なアニメが2期!?大丈夫?と正直思ってしまったんですが、『異世界食堂2』1期の面白さを超えてきたんじゃないでしょうか。

 

そう感じさせる要因はいくつかありまして、

まず、1期でねこやの常連となった人達が自分の国や家族、大切な人にねこやの料理を持ち帰るその後の話が描かれていたのが大変素晴らしかったと思います。

ねこやで異世界の料理に出会い、その美味さに感激し、幸せになった人達がその幸せを他の人にも広めるべく料理を持ち帰ったり、ねこやの料理を再現して提供したり、ねこやを知らない人達にもその幸せを分けていく様はもう最高でしたね。

美味しいものを食べて笑顔になる事ほど幸せを感じる描写なんてこの世にあるのか?と思わせるほどの笑顔を登場人物達が振り撒いてくれるので、見ている我々も笑顔になってしまい、その幸せが伝染していく事をひしひしと感じてしまうストーリー、正直言って恐れ入りました。

1期がちゃんと土台となり、2期の面白さを構築していくストーリー構成、2期でしかできないことをしっかりとやってのけていたので、ここは大きく評価すべき点だと思います。

 

次に、1期の登場人物と2期の登場人物のコラボ的なストーリー、これも面白かったですね。

本作では、各キャラがお気に入りのメニューというものを持っており、ねこやに来る度にそれしか食べないという描写がほとんどですが、そんな各キャラ達がねこやの外、異世界でたまたま出会い、仲良くねこやに来店し、それぞれのお気に入り料理が合わさったような料理を注文し、それぞれが笑顔になりそれぞれが好きな料理を褒め合う描写があったんですが、あれはもう幸せ以外の何者でもありませんでしたね。

俺のお気に入りがやっぱり1番だけど、この人のお気に入り...なかなかやるな!と全員が認め合う優しさを持っているので、本当に幸せな空間だなここは...と癒しすら感じてしまうレベルでした。

 

そして、1期のレビューでは語らなかった本作の凄みを最後に。

本作は基本的に、異世界でなんらかの問題を抱えた人達がねこやの扉に出会い、そこで美味しい料理を食べ、幸せになったと同時に異世界の問題も解決に向かう...という流れで構成されていますが、このストーリーの何がすごいって、主人公?である店主がその問題に1ミリたりとも首を突っ込まず間接的に解決に持っていってしまうところにあると思うんですよ。

その辺の異世界アニメだと、問題の大小問わず、主人公は問題に首を突っ込みまくり物事を解決に持っていくのが普通なんですが、この『異世界食堂』と言う作品は、間接的に出した料理でその人の人生を大きく動かし、解決に持っていくというものすごい事をやっていて、美味しい料理が持つ人を幸せにする力というものと、それを最も簡単に作ってしまう店主の凄さというものが毎回縁の下の力持ち的な立ち位置で描かれてるのは本当にすごいなと感じます。

私は最近、武力以外で異世界で無双することの気持ち良さというものを語りがちですが、それを17夏のなろう作品の波が襲来する前にこの作品はやってのけていたんですから、本当に恐れ入ったというかなんというか...

単調なストーリーの飯テロアニメとして捉えていた自分の考えの至らなさを痛感させられました。

 

食べている料理に使われている食材を一つ一つしっかり挙げ、食感や温度、ソースとの絡み具合、全体的なバランスなど事細かに伝えてくれる食レポは、実際にその料理が前にあるかのように鮮明に伝わり、味や匂い、立ち込める湯気なども伝わってしまうような圧倒的な表現力で描かれる食レポは相変わらず、そしてそこに差し込まれる料理の絵もものすごくクオリティが高く、明日はこれを食べよう...絶対にと思わずヨダレを垂らしながら見てしまう本作。

単調なように見えて深く考えられているストーリーは2期で面白みを増しており、尚且つ、ねこやの常連達の絡みも増え、店内の明るさや漂う幸せが手に取るようにまでわかるようになっているのは本当に素晴らしかったです。

ねこやに新しい客が訪れると、我々視聴者もまるでその場にいる常連のように微笑ましく見守ってしまうという完成された座席が視聴者にもちゃんと用意されてるのも非常にオシャレですよね。

夜中に見たら間違いなく死んでしまうアニメとして名高い本作、是非ご賞味ください♪

 

本日のご来店、ありがとうございました!

またお越しくださいませー♪

 

お持ち帰りに第1期はいかがですか?

『異世界食堂』