れおぱるレビュー

『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』

あらすじ

 

宇佐美奈々子は地方の田舎都市・流川市に住む高校1年生。高校生活にも慣れはじめた頃、市営プールがリニューアルオープンするので、仲良しの友達たちと遊びにいく約束をする。せっかくなので、新しい水着で遊びに行きたいっ!と、母親におねだりするも、けんもほろろに断られてしまう。そんなある日、市役所に勤める叔父の太田がアルバイト話を持ち掛けてくる。簡単なイベントの手伝いという太田の言葉を信じて、これで水着を買える!と嬉々としてアルバイトを引き受ける奈々子だったのだが、その裏では奈々子が想像もつかない計画が進行していた。

引用元:あらすじ|TBSテレビ:普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 公式ホームページ

©小杉光太郎一迅社/流川市ふるさと振興課

 

 

どうも!!再三やると言ってやらなかった再レビュー!とうとう始まります!記念すべき1番最初の再レビューは、私が1番好きなアイドルアニメです!!

れおぱるレビューです!!!!!

 

このレビューを書き始めた当初に、過去アニ編として『ろこどる』のレビューを書いていますが、今とは書き方が全く違うので、レビューを書き始めて5年が経った今の書き方で再レビューしようというこの取り組み。

できれば16年に書いてるやつを中心にこれからぼちぼちとやっていきたいです。

 

私はこれまで、色んなアイドルアニメのレビューを書いてくる中で、絶賛するものもあれば、ここが足りないあそこが足りないと文句を言うレビューをそれなりに書いてきましたが、そんな愛が溢れやすいジャンルであるアイドルアニメのトップに君臨してると断言できるアニメがこの『ろこどる』です。

流川市に住む、宇佐美奈々子が半ば騙される形で地域を盛り上げるアイドルにされる。というストーリーから始まり、地域を盛り上げる為、流川市に観光客をたくさん呼ぶ為に色々なことをやっていくという、一見変哲もない町おこしアニメかと思われがちですが、そんな平たい言葉では済まされないほど深い話が描かれているのがこのアニメの魅力なんです。

 

このアニメを深いものにしていく要因がいくつかありまして、

まず一つ目、主人公・宇佐美奈々子の直向きさです。

半ば騙される形でろこどるにされてしまった奈々子改め、なにゃこですが、任されたからには最後まで一生懸命やり遂げなければダメだ!というまっすぐな心の持ち主であり、その直向きに物事に取り組む姿勢には何度も泣かされますよほんとに。

そして、この直向きさで1人の少女が救われたというのが第9話。

自分のことは顧みず、誰かのために何かをやりたいというなにゃこの直向きさに今までの弱い自分から変わることができたのがパートナーである縁さんだという衝撃の伏線回収は今見返しても衝撃的でした。

1話からなにゃこにデレデレだった理由がここで語られ、なにゃこの直向きさで1人の人生を変えることができたという素晴らしさは、ろこどるならではの描き方で非常に素晴らしかったです。

 

二つ目、完成された第1話

この話はろこどるファンなら誰しもが知ることでありますが、第1話にこれから描かれるものだったり、登場する人物がほぼ全員描かれており、先程申し上げた通り第9話の伏線に繋がる事柄だったりというのが細かく描かれており、何度も何度も見返したくなるような第1話の作り込みには毎度のことながら圧倒されます。

最終話を見終えた後すぐに第1話を見返したくなってしまうようなその完成度の高さは、『ろこどる』をより深いものに仕上げており、この1話があるからこそ『ろこどる』だ!と7年経った今でも声を荒げたくなるほどの出来は本当に見事です。

 

三つ目、流川ガールズや、魚心くんコンビを支える大人達の存在。

これも非常に素晴らしくてですね、特にマネージャーの沙織さん。

普段は流川ガールズや魚心くんのマネージャーをする中で、ストーカーもやるという変態みたいなキャラなんですが、なにゃこ達が間違ったことをしようとすると一目散に駆けつけ、間違っているものは間違ってるとちゃんと怒れる大人であり、この沙織さんの存在があるからこそ、流川ガールズや魚心くんが間違った方へ進まずに直向きに市を盛り上げるために頑張れたというのは事実で、沙織さんという支えてくれる大人の大切さを堪能できるものすごく良いアニメでもあります。

その他に、大事なところはちゃんと責任を取るから頑張ってこい!と背中を押してくれる叔父さんの存在だったり、流川ガールズの頑張りを見て励まされ、逆に流川ガールズが困っている時は助けてくれたりしてくれる市民の存在であったりと、このサポートしてくれる大人達がいるからこそより一層輝く流川ガールズというものがしっかり描かれていてもえこれだけで泣けます。

自分たちだけで解決せず、市民全員で!という地元愛も感じますし、テーマに寄り添ったストーリー展開は圧巻の一言です。

 

四つ目、地元あってのろこどる。

この物語の大きなテーマとして、流川市を盛り上げるというものがあるんですが、これが最後まで徹底して描かれていたことが非常に素晴らしく、普通のアイドルアニメなら全国で1番になったりとかが最終目標になってきたりするんですが、『ろこどる』は全国で1番になれなくても、流川市が盛り上がるならそれでいいというスタンスで、最後まで地元に寄り添ったアイドルで居続けようとする様が何とも泣けるんですよね。

それがよく現れてるのが第10話。

大会用に完成した新曲である流川ガールズソングを大会で初披露するのではなく、まずはいつも応援してくれる市民に、小さな会場でもいつも寄り添ってきた流川市民にと、新曲を披露する様が本当に泣けて、

次に12話で大会を途中で抜け出してでも地元の祭りを優先するエピソードにも泣かされました。

普通のアイドルではなく、地元に寄り添うからろこどるなのである。というテーマに寄り添ったストーリーが一貫して展開されており、これだけで普通のアイドルアニメとの違いを感じれるかと思います。

 

五つ目、流川ガールズソングの焦らし

これ、個人的に1番好きなんですけど、10話から始まる流川ガールズソングの焦らしがたまらなく好きでですね、最終的に発表されるのが最終回なんですが、そこで爆発する流川市への想いがこもった歌詞に泣かされるわけなんです。

個人的に、このシーンが好きすぎて何度も何度もBDなりなんなりで見返してきたんですが、毎回鳥肌が立ち自然の涙が溢れてきますし、これまで流川ガールズが頑張ってきたことなどがダイジェストで流れるシーンで何度も泣かされましたし、この焦らしは本当に凄いなと毎回思うほどの出来。

まだ味わった方がない人には是非味わって欲しいですよほんと。

はじめての自分たちの持ち歌を最終回で発表する感じも、流川ガールズはまだまだこれから!と示しているようで、一生応援したくなりますし、『ろこどる』が史上最高のアイドルアニメだと認めざるを得なくなりますよ。

 

六つ目、百合ドル。

アイドルアニメといえば、様々なカップリングがファンを盛り上げてくれますが、『ろこどる』の完成されたなにゃこと縁さんの夫婦、いや、婦〜婦とも呼べるカップリングには他などのカップリングも敵いません。

というのも、アイドルアニメは人数がいればいるだけわちゃわちゃの可能性も広がるものですが、このアニメは2人、魚心くんコンビを含めても4人というアイドルアニメとしてはとても少ない人数でやっているため、わちゃわちゃの範囲も限られてくるわけですが、その分、完成されきったコンビの深みというものがとてつもなく深く描かれており、放送当時から今日に至るまで、何度癒されたか分からないほど、なにゃこと縁さんの百合は素晴らしく、先程あげた第9話を筆頭に、これでもかと仲を深めまくる流川ガールズを泣きながら見守るほどになつなってしまうほど完成されてますので、百合好きな方、必見です。

 

愛が溢れかえってしまい、とてつもなく長い文章になってしまってもアレですし、私の睡眠時間がどんどんなくなってしまうのでこれくらいにしておきますが、『ろこどる』の良さというものは本当に語りきれないほど豊富で、出来ることならば1シーン1シーンの良さを語り明かしたいと思えるほど、私の中でとてつもなく高い評価をしている作品ですので、この期に及んでまだ見ていないという方には是非見ていただきたい。

これが頂点と言わずして、何を頂点に持ってくるか。

私が追い求めるアイドルアニメの答えというものは、7年前に『ろこどる』が示してくれているので、私はもしかすると一生14年夏から動けないかもしれません。

それほどまでに、私に衝撃と感動を与えてくれたアニメであります。

恋も夢も待ってるだけじゃダメ、胸がドキドキなる方へ思い切り走れ!という歌詞が印象的なED、その歌詞通りの直向きなストーリーに涙すること間違いなしです。

キャラクターが追加されるたびに映像も音も豪華になっていくEDは『ろこどる』ならではであり、これもNo.1アイドルアニメになった所以でもあります。

 

誰が何と言おうと『ろこどる』がアイドルアニメの頂点です。

再レビューということで、評価は1番初めに設定したものを尊重する形で、再レビューでは発表しませんが、今の評価基準でいくと、SSSは確実に付けてるので、もうほんと、

見てください。

 

このレビューは、

『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』

の再レビューです。