『死神坊ちゃんと黒メイド』
オススメ度 B+
あらすじ
貴族の"坊ちゃん"は、幼いころに「触れた相手の命を奪う」呪いを魔女にかけられ、家族から離され別邸で暮らしていた。そんな彼を日々悩ますのが、メイドのアリス。やたら距離が近かったり、逆セクハラを仕掛けてきたりで、いろんな意味で坊ちゃんのドキドキは収まらない。そんなある日、子供のころの友人・フィリップが屋敷を訪ねてきて……。
引用元:Story -TVアニメ『死神坊ちゃんと黒メイド』公式サイト-
©イノウエ/小学館・死神坊ちゃんと黒メイド製作委員会
どうも!キュンキュンできるアニメは積極的に見ますよ!
れおぱるレビューです!!!
触れた相手の命を奪ってしまうという、重たい呪いを魔女にかけられてしまった坊ちゃんが、別邸で暮らしつつ、呪いを解く手がかりを探すお話。
ですが、コンスタントに呪いの手がかりを探していくというわけではなく、この物語で重点を置かれてるのが、黒メイド・アリスとのイチャイチャでありましたね。
このイチャイチャがとにかく素晴らしかった思います。
イチャイチャしたり、相手をからかっていく上で、触れ合いというものは欠かせないものになるんですが、坊ちゃんには触れた相手の命を奪うというとてつもなく重たい呪いがかかってしまっているため、触れたくても触れられないというなんとも焦ったいイチャイチャがキュンキュンを加速させていましたね。
坊ちゃんとアリスは両想いであることが確定しているにも関わらず、手を繋ぐこともできないむず痒さというものを存分に描いており、終始それを視聴者にも伝えてくる破壊力は目を見張るものがありました。
しかも、触れたら死んでしまうと知っていながらも、アリスは坊ちゃんを1人の人間として扱い、好意をストレートに伝えてくるので、より破壊力を増していたと思います。
このイチャイチャにおいては今期このアニメの右に出るものはいないだろうと断言できるほどの出来、素晴らしかったです。
しかもこのアニメ、なんとあの『ハイスコアガール』のスタッフが再集結して作っているだけあって、言葉以外で語る気持ちという部分も存分に活かされてましたね。
『ハイスコアガール』といえば、私は目線や瞬き一つで気持ちが伝わってくるそういうシーンを思い浮かべるんですが、このアニメにもまさしくそれはあり、言葉がなくとも登場人物達の気持ちが伝わってくる一つ一つの仕草はもう圧巻の一言。
このシーンを見るだけでもこのアニメを見る価値は十分あると言えるほど、素晴らしい演出なので、是非これを体験していただきたいです。
『ハイスコアガール』のスタッフが再集結したと聞いてピンときた方もいらっしゃると思いますが、このアニメ、3DCGアニメーションなんです。
先ほど申し上げた通り、目線や瞬き一つで気持ちを語るシーンや、3DCGならではのキャラを動き回らせて生き生きさせるシーンなどは光っていましたが、果たしてこのアニメを3DCGでやる意味があったのかと問われると、私はそうじゃない気もします。
普通のアニメのような作画でやった方が盛り上がる2人の接近シーンなども幾つかありましたし、その辺の感想は難しくなってきますが、ここは見る人の好みということにしておくのがベストかなと感じます。
物語的に、坊ちゃんにかけられた呪いを解くという大きなテーマがあるわけですが、1クール通して進展があるようで進展がなく、ただ坊ちゃんとアリスが愛を確認しあって終わったなという印象が強かったのは少しもったいなかったかなと思います。
魔女のサバトに潜入したりもしましたが、まだまだ肝心な部分が語られておらず、物語的には消化不良感も否めないので、そこをもう少し進めて欲しかったですね。
ですが!このアニメ、続編が決定していますので、続編でその辺の事にも踏み込んでいってくれると信じて続編の放送を待つのみですね!
非常に重たい呪いがあるにも関わらず、それを感じさせないアリスとのイチャイチャだったり、執事のロブや、兄妹のヴィオラやウォルターをはじめ、友達のカフやザインだったり、坊ちゃんを1人の人間として扱ってくれる周りの人達がいてくれたおかげで、物語の雰囲気はとても明るく、時折呪いの存在さえも忘れてしまうような出来にハマってしまうこと間違いなし!
いつか坊ちゃんとアリスが笑い合って手を握りあえるような未来を願いつつ、展開されるイチャイチャの焦ったさに悶えることしかできません。
魅力的なキャラが揃っているが故、より一層求めてしまう坊ちゃんの幸せ、続編も含めてしっかり見届けていきたいですね!!!