れおぱるレビュー

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...X』

オススメ度 C

 

あらすじ

 

公爵令嬢カタリナ・クラエスは、自らに降りかかる「破滅フラグ」を見事回避して、学園生活を満喫していた。そんなある日、学園祭が開催されることを知ったカタリナは気合充分。準備に追われるジオルドたち生徒会と別れ、どんな物を食べようかと考えるのだった。

引用元:第01話 | STORY|TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…X』

©2021 山口悟・一迅社/はめふらX製作委員会・MBS

 

どうも!みなさん、破滅フラグ、回避してますか??

れおぱるレビューです!!!!

 

20年春に放送された『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...』の第2期になります。

 

結論から言うと、ものすごく悪い出来でした。

そう感じさせた要素がいくつかあるので、挙げていきます。

まず一つ目、大きなテーマを2期に持たせていなかった。

アニメというものは、主人公が何かに向かって突き進んでいく為の"何か"を明確に示して、物語のテーマとして掲げていくものですが、この『はめふら2期』はそれを掲げなかったのが非常に良くなかったですね。

え?1期はタイトル通り破滅フラグ回避を掲げてたじゃん!って思う方もいらっしゃるかと思いますが、2期ではそう言ったものを全く掲げることなく、ただフラフラと12話まで描いていたんです。

1期で破滅フラグを回避してしまっていたというのもあり、2期で同じ目標を立てるのも...と思う方もいるかもしれませんが、こういうアニメは2期で無理矢理にでも1期と同じような目標を立てるべきなんです。

こう強く言えるのは、2期の最終回で新たな破滅フラグが立っていたからなんです。

詳しくは後で書きますが、本当この2期やる意味あったのかと肩を落としてしまう最終回での新事実は怒りを通り越して悲しくなってきます。

テーマを持たせずただふらふらと1期のエピローグを12話分描いたようななんの面白みも感じない2期にしてしまったのは本当に良くない判断だと感じます。

普通、エピローグはその作品のファンなら見るのが嬉しくて仕方がありませんが、それが12話通して描かれると嫌気が差してくるものです。

それくらいこの作品に対する愛を薄れさせられてしまったと感じるほどふらふらとした内容にしてしまった事は非常によくありません。

 

二つ目、物語の構成が物凄く良くない。

はめふら2期がこんな残念な形になってしまったのは構成の悪さといっても過言ではありません。

先程申し上げた通り、最終回でFORTUNE・LOVER2の存在が明らかとなり、新たな破滅フラグが立って2期が終わるわけですが、我々はめふらファンは2期にそういう展開を求めていたので、それがあるなら2期の内容をすっ飛ばしてでもやれよ!と言いたくなるような構成に怒りしか感じませんでした。

2期の内容をすっ飛ばしてもなんの問題もなく新たな破滅フラグ魔法省編に突入できるような内容でしたし、本当にこの2期はやる意味あったのかと残念な気持ちでいっぱいになりました。

原作は見た事ないので、原作がどうかとかはわかりませんが、その辺はアニメの構成でカバーすべき点ですので、2期の評価を下げた大きな要因として扱います。

1期が大好きであっただけに、この落胆しかない2期は本当残念でなりませんし、ただただ『はめふら』の評判を下げてしまったとしか感じません。

この構成は本当に見直す必要があると感じます。

 

3つ目、1期で明らかになったソフィアちゃんとあっちゃんの繋がりに進展がなかった。

これは原作で描かれてるかどうかなど全く知りませんが、1期の終盤で明らかになったこの事実に2期で触れるべきでしたね。

取って付け足したような追加の破滅フラグを描きたくないのであれば、ここに物語の続きとして比重をおくべきですし、2期は全く中身がなく終わってしまっているので、そんなもののために2期を使うのであれば、この要素を深掘りすべきだったと思います。

破滅フラグを回避することが大きなテーマであれば、あっちゃんとの再会は二つ目に大きなサブテーマとして扱われるべきと思えるほど重要なことだと思いますので、ここを深掘りできなかったのは本当に良くなかった。

ここさえ描かれていれば、1期からのファンも満足のいく2期として終われたと思いますし、ここも残念でなりませんでしたね。

 

怒りに任せて書いているように思うかもしれませんが、私自身、『はめふら』のファンであるため、2期を厳しく見てしまうのも仕方ないと思います。

1期はテーマ通り、破滅フラグ回避に向けて突き進み、その結果副産物のような形でカタリナハーレムが完成してしまっていたという、なろうアニメのお手本のような素晴らしい出来に大変満足し、評価もAにしていましたが、2期ではその副産物の方をメインに扱い、1〜12話まで同じことの繰り返し...もう途中で切ろうかとまで考えてしまうほどの悪い出来に怒りをも通り越して悲しさすら感じます。

1期のハーレム面白かったからそれがずっと続くなんて面白いじゃん!と思うかもしれませんが、それが許されるのは1期で大きなテーマに取り組んでいなかったアニメだけです。

『はめふら』はタイトルにもある通り、破滅フラグを回避することが大きな目的ですので、わちゃわちゃは空いた時間にやればいいんです。

そして、1期で光り輝いていた脳内カタリナ会議も全く描かれておらず、本当にこれは『はめふら』の続編なのか?と疑ってしまいたくなるほど。

 

1期が大好きであっただけに、2期のこの出来は残念でなりません。

こんな出来であるならば、1期で終わってた方が良かったねと言われるのも仕方ないと思います。

仮に、私が『はめふら』の感想を求められた際には2期は見ない方がいいと伝えるでしょう。

それくらい酷い出来でした。

 

はめふら1期は見た方がいいですよ!

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...』